DO YOU SPEAK ATLAS?|第30話

由起夫君は日本に帰国した。彼にとって、実にみのりの多い旅行であったようである。彼はあちこちにおみやげを配って回った。

マンツーマンレッスンもついに70回を数えるようになり、彼はデレックのレッスンを受けていた。デレックは由起夫君に様々なことを聞いた。

「旅行はどうだった?」

「うん、良かったよ。5日間ずっと晴れていたし、別に危険な目にもあわなかったし」

UCLAには行ったの?」

「うん、行ってきた。なかなか雰囲気の良い大学だったよ。入学願書も貰ってきた」

デレックは親指を立てて、GOODという合図をしてみせた。彼はUCLAの卒業生である。

「でも1つ問題があるんだ」と由起夫君。

彼は志願要綱を読んで、愕然としたのである。留学生は、地元の学生と較べて、3倍もの学費を払わなければならないのだ。今の彼に手の届く金額ではなかった。

「やっぱり、入学するかどうかは、まだわからないな」と由起夫君。

「そうか」とデレック。彼も残念そうではあった。

そのあと彼らは通常通りのマンツーマンレッスンをしたが、学力的に見ても由起夫君の入学はまだまだ困難であることがはっきりしていた。果たして彼の前途に道は開けるであろうか。


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