DO YOU SPEAK ATLAS?|第4話

レッスン3回目である。講師は、先週の講師とは違う。ステファニーが急病で代行をお願いしたのである。今回はグレッグというイギリス人男性であった。なかなかのイケメンではある。テキストは少しばかり難しくなってきた。探偵が泥酔した人に尋問する場面である。

探偵「わかった、セロンさん。それじゃ昨日、君がどこにいたのかそれを聞こうじゃないか」

セロン「昨日?そりゃ一体何時のことですか?」

探偵「午後4時だ。昨日の4時に君はどこにいたんだ!」

セロン「ああ、その時は家にいたよ」

探偵「いや、違う。君はロスアンジェルスにいたんだ!」

なかなか緊張感のある場面である。彼は下手くそな彼の演技を披露して見せた。グレッグは、年が近いこともあり、由起夫君はいたくグレッグが気に入った。しかし、言葉の壁は厚く、彼が転勤する際に、由起夫君はさよならの一言も言えずに別れてしまうからである。人生とは一体何であろうか?

由起夫君はふと、講師のグレッグにテキストを使わずにできるだけ好きな話題をしゃべることにした。これは上級者には向いているのだが、由起夫君のレベルや初心者には少しばかり勇気がいる。本人は志を高く持とうというのが信条らしいのだが、彼の勇猛果敢にして傍若無人な性格は、一体いかようにしてつくられたのか、私には理解しかねるところである。


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