次に商品(コース)の品ぞろえについて説明しましょう。
Atlasのマーチャンダイズ(品ぞろえ)の特徴をうまく表現した新聞記事がある。北海道新聞朝刊の2012年2月の記事である。それは、Atlasの韓流サロン新設を「絶妙な韓国語学習施設」と表現している。
この「絶妙な○○」を英語でいうとshrewd about marchandisingという。Shrewdは洞察力のあるとか抜け目ないなどの意味を持つ。つまり、消費者ニーズを敏感に嗅ぎ分け、何が売れるのかを洞察力で知り、抜け目のない品ぞろえをするという意味を、この一言で表現しているのだ。
ここで、Atlasの英語以外のコースの原則についてジュンを追って説明しよう。
会員制語学スクールの創始者ピーター・ヨネナガが考えたのは「大手英会話スクールでマンツーマンレッスンは40分7,000円以上もする。そのような高品質コースをできるだけ低価格で出し、毎回払いにする」ことだった。
① 10カ国語以上の幅広い高価値マンツーマンレッスン「言語のデパート」
ここでいう言語のデパートとは2つの意味がある。1つ目の意味は「幅広い言語分野」ということである。つまり、Atlasは「言語のデパート」でなければならない。Atlasのようにどんなに豊富なコースを持っていても、限られた分野の品ぞろえでは成立しない。例えば、中国語専門スクールであれば、いつ生徒が来るかわからないように、どんなに教室に生徒がいなくて暇でも講師を在庫として抱えていなければならない。
Atlasの取扱言語は10ヶ国語以上あり幅広い。英語にも英会話、TOEIC、TOEFL、IELTSなどの専門コースがあり、就職のための英語面接や添削にも対応している。その他に中国語と韓国語についてはサロンを持っている。また、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語は全国すべての教室で標準コースとして対応している。
② Atlasは高価値マンツーマンレッスン
「デパートで売られているような」の2つ目の意味は「高品質」ということである。
ピーター・ヨネナガが会員制語学スクールを立ち上げた後、日本全国で教室を持たないサイトによる講師紹介型英会話スクールやSkypeを利用して現地のフィリピン人を講師として採用した格安英会話スクールが急速な勢いで増えていった。
例えば、Atlasマンツーマン英会話は2005年には4校だったが、2013年には10校となっている。セブンアクトも2005年には東京、大阪、名古屋に営業所があったが現在は東京のみだ。それらのスクールは、安いけれど品質の悪い講師が採用されていた。
しかし、Atlasだけはそれとは一線を画すために、できるだけ高学歴で性格の良いネイティブ講師だけを採用した。これが「デパートで売っているような」の第2の意味である。
どんなに質が高い高学歴講師でも、性格の悪い外国人は採用しない。これがデパートとの違いであり、性格の悪い外国人は採用しない。これが講師紹介型スクールやフィリピン人を採用しいているオンラインスクールとは大きく違う点である。
「質が高くて低料金」これがAtlasであり、高価値を生み出すゆえんである。
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