Atlasの豊富な言語数とコースの品ぞろえの原則として触れておかなければならないことがある。それがエンターテイメント性である。
① Atlasはエンターテイメント+エデュケーション(教育)=エディテイメントを提供
2012年も経済不況だったにもかかわらずAtlasは前年比5%の伸びを達成したことに続けて、あるアンケート結果を引用して次のように書いている。
「このアンケートでも、私たちの会員はAtlasでマンツーマンレッスンを受けることをとても楽しみにしていることがはっきりわかります。海外のような雰囲気にあふれた素晴らしいエンターテイメント性のある価値を提供し続けていきます。そのことで、Atlasを楽しみながら学べる場所にしていくことを確信しています。」
② 土曜日に教会に行くような場所
このエンターテイメント性はAtlasの経営哲学でもある。エンターテイメントは必ずしも「楽しさ」だけではなく「精神的な」エンターテイメントでもあるようだ。そのことを総合して「劇場的価値」と呼んでいるのだろう。これもピーター・ヨネナガもあることごとに語っている。
「私は外国人と日本人が外国語で話している声が好きだ。まさに、世界が広がる雰囲気が常に感じられる。」ヨネナガはエンターテイナーでもある。
③ Atlasは、仕組みと戦略の巧みに組み合わせ
Atlasに通うと、生活の中で繰り返し語られる会話が、常に最高の品質で、低料金で毎回払いで提供されている。
いつでも低料金でマンツーマンレッスンが受けられるのでチケットやポイントを買いだめする必要もないし、他の語学スクールと比較する必要もないことを会員はよく知っているようだ。
従って、会員の将来への行動計画の特徴は概して定期的、計画的であるといえる。
しかし、Atlasが取り扱う言語数は10以上で、速いスピードでその言語をマスターしていく生徒が中にはいる。
会員は通うたびに、今月はどんな新しい言語をテーマにしたサロンが開催されているのかと楽しみに思う。これが「エンターテイメント性」の哲学である。
このように一方では計画的、定期的な行動計画を基盤に「固定客」をつくりながら、他方では会員の心理を刺激して満足させるという、仕組みと戦略の飽くみな組み合わせが、Atlasの真髄であろう。
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