これらのスケジュールを実際にコントロールするカウンセラーと教えていくインストラクター、そしてその組織はどうなっているのか。簡単に説明しておこう。
① 文化は問わず、人気のある言語を
カウンセラーは生徒と話すとき、こう話すそうだ。
「○○さんの英会話学習法を5つ挙げてください」
すると体験レッスンにやってきた人はたいてい面喰ってしまう。自分の中高の受験英語の経験は英会話ではなく、すべて受験英語だったことに気づくからだ。そのあたりがかみ合わず英会話学習というものの理解に時間がかかることがある。
そのことをわきまえている人は、あらかじめテキストなどを用意して、「私の学習法は、あれとこれと」と手短かに説明して、カウンセラーがその方法が良いのか、あるいは良くないのか判断していくのでスムーズに運ぶ。
なぜ、Atlasのカウンセラーはこのように直球で今日会ったばかりの人と話を進めたいのかというと、それは余計な時間とお金をかけないためであり、また説明を受ける人がAtlasは合理的で効率の良いシステムを採用していると思わせるためである。
② カウンセラー組織は細分化しない
カウンセラーは普通1教室ごとに5~10名ほど駐在し、担当ごとに細かく役割が分かれている。ところが、Atlasのカウンセラーは1人の会員に対して全てを担当する役割を担っているのである。組織的にはエリアマネージャーとスクールマネージャーが全体を統括している。
従って、1人のカウンセラーの守備範囲は広く、それだけ幅広いマネージメント知識が要求される。幅広い知識がないと時間とお金を無駄にすることになるからだ。
また、扱っている10言語はLS単位で違うので、これ以上増やす余地は少ない。カウンセラーが英語以外のコース言語をビジネスレベルで話せて、そのコースを長年担当していると専門知識が付いてくる。これには良い面も悪い面もある。専門知識が増えれば増えるほど、他の言語コースも増やしたくなるのが人情だ。熱心なカウンセラーほどそうなるのだろう。
これを防ぐためにも、一定の期間が過ぎるとカウンセラーの総入れ替えをする。約1年~2年で全員の担当を入れ替える。これによってAtlasの言語数は10に抑えられている。
Atlasのカウンセラーは日頃から他の語学スクールの調査を行い、今何が流行っているのか、何が求められているのかを常に目に光らせている。また、「どうすれば今より便利に安くサービスを提供できるか」ということをいつも考えている。
③ 創業者ピーター・ヨネナガは最高のカウンセラー兼インストラクター
Atlasのカウンセラーは「どこよりも低料金」「限られた言語コース数」「高価値・高品質のマンツーマンレッスン」へのこだわりを持っている。このうちどれが欠けてもAtlasは成り立たない。
例えば、「どこよりも低料金」は10以上教室を持つネットワークパワーを使って達成することができる。もちろんAtlasはそれを最大限生かしている。しかし「限られた言語コース数」と「高価値・高品質のマンツーマンレッスン」へのこだわりを満たすサービスを行うには並大抵の努力はできない。
それを社長ピーター・ヨネナガは薫陶の下に長年培ってきた何かで達成しているのである。その何かとは「言語学の知識」であったり「マーケッターを育てる努力」であったり、あるいは「ビジネスに徹したコスト削減努力」であったりするが、最大のものはどうやら「仕事を楽しむ」「ビジネスを楽しむ」精神にあるようだ。
それはアメリカのサプライチェーン・マーケティング志向の企業からヨネナガに受け継がれ、現役の語学カウンセラーに受け継がれている。
|