① フィリピン×Skypeによる格安レッスンの登場(薄利大量販売レッスンチケット制)
2008年頃から英語が公用語のフィリピン人を採用したオンライン英会話スクールが雨後のタケノコのように開校した。為替レートで時給100円に満たない英語が流暢なフィリピン人を採用し1時間1,000円ほどで受けられるものだった。
このシステムの最大の目玉は、レッスンチケットを大量にさばくため労働コストが低く、その分、日本にある教室型英会話スクールより授業料を安く販売できることで、それがリーマンショック後の所得の低いサラリーマンや学生の生活を支えた。
レアジョブやぐんぐん英会話なども、リーマンショックで景気が落ち込み、さらにジオス、NOVA倒産でさらに消費者の価格志向が強まったため、2008年頃からこのような業態に転換された。
それ以前にも会員制語学スクールの基本的な要件がほぼ満たされているが、それらの要件を徹底的に追求したのがAtlasマンツーマン英会話のオンラインスクールであるeAtlasである。
② 英語以外の外国語スクールの誕生(マーチャンダイジング・品ぞろえの時代)
最近は英語以外にターゲットを絞った外国語スクールが開校されている。
英語がグローバル時代のツールだとすると、中国語は次の時代の市場言語として中国語専門スクールが数多く開校されている。
その次には、2004年頃の「冬のソナタ」やK-POPの台頭により韓流ブームが何度も起こり韓国語やハングルスクールが各地で開校された。
その他にも、フランス語やスペイン語の専門スクールが料理教室やダンスとコラボしたり、その言語の文化背景とセットで提供するスクールが生まれている。その中には日本人に限らず、日本在住の外国人が講師となってレッスンを行っている場合が多いのが特徴だ。
一方、Atlasでは日本人に人気の高い三国志をコンテンツにした中国語学習施設「中国語サロン」を併設し多くの生徒を獲得している。また、韓国の芸能事務所と提携し韓国ドラマやK-POPスターの写真集や書籍を集めた韓国語学習施設「韓流スター・韓国語サロン」を併設するようになった。 |