英語の先生がご立腹なようです。
日本人教師B:「2年の教科書マニュアルは誰が持ってるの!授業の準備ができないじゃないですか!」
日本人教師C:「2年の授業を持ってるのは、私と〇〇さんだけですよね。私はマニュアル使いませんけど。」
日本人教師B:「マニュアルを使ったことないって、ちゃんと授業準備してらっしゃるんですか?」
日本人教師C:「マニュアルには、訳とか語句の説明とか問題の解答例とか、くだらない出典ぐらいしかのってないですよね。いったい何の参考にされるのですか?」
日本人教師B:「間違った訳を教えてしまったら大変ですよ。作文の解答も、自分の英語がおかしかったらどうするんですか。」
日本人教師C:「は?私たち英語の先生ですよね?」
それではここで読者の方々には、このマニュアルについて少しご説明しましょう。まず、英文はすべて和訳つきになっています。これは、英語の教師は英語が読めないという前提なのです。文法のポイントと説明例が掲載されていますが、文法がわからなくても、教員免許はとれるということです。
驚いたことにマニュアルには授業展開例がセリフつきで掲載されているようです。そして、練習問題解答例も書いてあります。出典、関連資料というページもあるようですが、今の時代Googleで一発検索できるはずです。
さらに口があんぐりなのが、最近では朱書入り教科書という秘密兵器もあるそうです。マニュアルに書いてあることが、赤字で教科書本体に印刷されたバージョンです。表紙は生徒用とまったく同じですから、生徒は先生も自分たちと同じ教科書を見ていると思うわけです。
ここまで過保護にお世話されているのが英語の先生なのです。つまり英語力はたいしてなくても、教員免許さえとっておけば、英語の先生として教壇に立つことは誰にでも可能というわけです。 |