次は英語ユーザーになりたいと本気で思った社会人のみなさんにおすすめすることです。とその前に、ちょっと注意書きをしておきます。ユーザーという点ですが、もしあなたが英語の学習そのものを目的とされているのであれば、参考になる話はここにはありません。
学習素材は溢れんばかりに揃っていますので、どうぞ心ゆくまで学習に励んでください。私も最近英語以外の言語を独学で学んでいます。知らない言語を勉強するのは、それ自体が楽しいものです。
ただし、言葉はずっと勉強を続けていけば、たくさん勉強すれば使えるようになるというものではありません。そのことを心に留めておくことです。言葉は使うから使えるようになるのです。そしてもう一つ、今日明日中にこれから紹介することの一つでも実行に移された方は、英語ユーザーへの準備が整ったことになります。
いろんなことにチャレンジしていきましょう。しかしすぐにやってみようと思われなかった読者の方は、もしかしたら英語のことはしばらく忘れて、他の趣味に没頭されるのがいいかもしれません。言語の習得は中途半端な気持ちでやっても、モティベーションが続かないものです。英語に時間やお金を費やすのは、本気モードになってからでいいかもしれません。
ではまず心構えとしては、あなたの家は英語圏だと思いましょう。ひとりの時や家では、英語に囲まれて過ごすのです。つまり英語の学習者になるのはしばらくやめて、英語ユーザーになりましょう。日本語には頼らずに、英語と接してみましょう。そしてプライドを捨てましょう。
具体的には、アプリやSNS の設定を英語にしてみる 私はFacebookの設定を英語にしています。たまに人のPCで日本語FB画面を見せてもらうと、逆にとても新鮮です。また家にいるときに、ボタン一つで英語の音声が流れる環境を作る ポッドキャスト、ネットラジオ、動画ニュース、アプリなんでも使いやすいものから始めましょう。
毎日何かしら英語の文章を読む、ネット、図書館、大型書店、いろんな場所を巡って、自分が興味をもって英語で読めるものを見つけましょう。また、難しいものばかり読んでいては日本語で考える癖が抜けませんから、とてもやさしい物語などを読んだり聞いたりすることも忘れずに。
やさしい素材も紙の本で読むのが一番ですが、全てを買っていては懐が持ちませんから、ネットでも単語で検索して便利なサイトを探してください。
大好きな歌手や著者をツイッターやFBでフォローする、相手が日本のことに興味がありそうだとわかったら、短くメッセージを出してみるのも面白いですよ。私は複数の著者とメッセージのやり取りをするようになりました。ネットが使えるからこその楽しみです。
一人のときは、自分が今やっていることをブツブツ独り言英語で言いながら書いてみました。文章にしなくても、目に映るものを英語にするだけでもいいです。さらにオンライン英会話 レッスンとして使わなくても、おしゃべりをするだけでもいろんな国の文化や社会情勢を直接知ることができて非常に役にたちます。
ニュースやネットといった媒体を介すことなく、直接現地の人から話が聞けるなんて、一昔前には考えられなかったことです。上記に挙げたようなことを、少なくとも3ヶ月ぐらいは毎日続けてみましょう。まずは英語の文字に音に「慣れる」、そこがスタートです。
理解しようとすると必ず日本語で考え始めてしまうでしょうから、本を読んでも、音を聞いても、なんとなくぼんやりと、こんなストーリーなのかな、話題にしているのはこんなことかなぐらいで、ざっくりと掴めればよしという気持ちでやってください。
最初から全てをわかろうとすると、日本語に頼る癖がいつまでも抜けません。日本語に頼っていては、リラックスしておしゃべりをしたり本を読んだりするようには永遠になれません。プライドは語学習得の敵です。何度も間違って失敗して、ようやく身についていくのが言葉です。そこを怖がっていては前に進めません。
きちんとしゃべろうと沈黙するよりも、単語を並べるだけでもいいから素早く返事をしたほうが、会話が続いて相手も楽しくなります。 最初から大人向けの難しい本を読もうとしても挫折します。童心に返ってやさしいお話も読んだほうが、結果的にはたくさんの英語に触れることができます。
自分の書いた英語を見ると、その稚拙さにウンザリするかもしれません。けれどそこでガッカリせずに、簡単な英語でもいいから書くようにしていれば、次第にこれぐらいなら伝わるという感覚がつかめてきます。プライドを捨て、謙虚に、やわらかマインドを心がけていきましょう。 |