2007年に倒産したNOVAの授業出席率、「悪い・非常に悪い」の68%を超え、史上最悪と言われました。日本全国で、1万人以上の外国人講師と日本人の受講者がデモを行いNOVAや他の大手スクールへの不満を訴えたと言います。深刻な経済不況、GDP2期連続のマイナス、ALT(英語講師派遣会社)の遠藤五輪省への不正献金、賄賂問題が語学教育業界を揺らしています。
支持率から推察すれば現政権は辞めることになる、いつ?明日でもおかしくない支持率です。本当に東京でオリンピックが出来るのでしょうか?現在ある大手スクールは、NOVAとジオスと同じ運命を辿っていくでしょう。それらのスクールに投資をする大企業は同じ船に乗る仲間なのです。
2007年の英会話スクール業態のバブル崩壊後、大手スクールには投資家がいなくなり、債務拡大で借金が膨張し、ジオスや多くの中小規模のスクールも倒産しました。現在、いわば倒産や閉鎖を迎えるリストに入り始めている英会話スクールは半数以上だと考えています。主要商品のグループレッスンやレッスン料金の一括前払いを見れば歴然としています、商品バブル崩壊が財政を悪化させ、東芝やシャープさえ財政不安を抱えています。
経済が回っている時は何をしてもかまわないのでしょう、悪い材料も良さに飲み込まれるからです。また株価が上がってさえいれば、誰も文句は言いません。しかし、下落すれば、同じことでも大きな問題になります。NOVAの社会的スキャンダルもこのことだったのでしょう。経済が悪化、株価が暴落するから不満を大企業に言いたくなるのです。多少の賄賂は上昇気流の時は、かき消されるのですがいつまで持つのでしょうか。
商品市場バブル、金融資産バブル、そして現金退蔵…これが歴史の示す順序であり、金融史に刻まれる永遠のテーマですがそれぞれバラバラの事件が世界中で起きます。だが世界恐慌といえるのは、この順番で、世界中を闊歩した熱狂と崩壊です。銀行や証券会社の追証が24時間世界中を走り回る姿が観察できます。
10月まで大手英会話スクールは安泰でいられるのでしょうか。準備中の容赦ない売りが始まれば、大企業は惨めです。世界恐慌は始まっています。約30万人の大手スクールに通う方々が不満を言う経営、経済と株価が下向きになりはじめた証拠です。実況中継は、オリンピックの華麗な祭典が安全に始まり終わることを願いたいと思います。
|