昨年より、太陽活動がますます小さくなっていく中、3月19日に 2週間連続での太陽黒点０が記録されました。これは、黒点のない期間の連続日としては 2010年以来７年ぶりのものとなったことが NASAなどから報告されています。
３月も最初の２日間あたりは「黒点数 55」など、それなりに多い黒点数だったのが、3月4日に唐突に「０」となり、そのまま 3月6日から現在に至るまで太陽黒点ゼロの状態が続いています。NICT情報通信研究機構の太陽黒点情報からのものです。
太陽フレアなどの太陽表面活動も３月に入ってからは全くないというような状況となっていました。太陽活動が活溌な時には、人の精神が乱され、暴力が多発し、社会は荒れるという理論がロシアのチジェフスキー博士などの研究で比較的はっきりとしています。
ということは、これからの時代はその逆の太陽活動が小さくなっていく時期であるため、少し前とは逆のような時代となっていくということになります。これは最近を見ても、太陽活動が活溌だった2015年前後の、たとえば IS （イスラム国）などのニュースを思い出してみても、あらゆるテロ組織や一般の暴動なども含めて、2015年前後の太陽活動が活溌だった時代との暴動や暴力行為の数を現在と比べると、この傾向は今でも明らかです。3月末までは暴動が起きても長続きしませんでした。
北朝鮮や韓国などのあの政治状況でも、人はそれ以上に荒れていませんでした。もっと衝突が起きてもおかしくない紛争地でも無軌道な攻撃はあまり見られませんでした。計画された暴力やテロや殺人だけが、スケジュール通りに淡々とこなされていく状況です。
さて、嶋中雄二氏が 1987年に発表された「太陽活動と景気」という本があります。嶋中氏は現在は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の参与であり景気循環研究所の代表という立場の方におられますが、この「太陽活動と景気」は 2010年にも再発されていて、根強い人気を誇っています。
太陽との関係性から見た社会について、これほどまでに調べ上げられた本は、日本というより世界のどこにもありません。その後、私は、科学も含めて、「太陽は人間に社会の非常に大きな部分を左右している」と最近は確信しています。
この嶋中氏の本には、太陽の磁気が人間の血液に作用し、肉体にも精神にも影響を及ぼす可能性についても、それらの過去の実験や研究の資料があり、太陽の力について私たちが今まで考えることがなかったことがいかに多いかを知らされたものでした。
太陽活動と社会との関連の歴史を見ている限り、これからの数年、長期的な傾向で太陽活動がどんどん弱くなっていることとの関係によっては十数年、または数十年となる可能性もありますが、無軌道な暴力が支配する時代にはならないとは思います。
それでも、人々や国家などの対立する心や、反発する心はどこにでも転がっている世の中でもあります。最近の地球の人々に蔓延する他者への不寛容や物質的な不満ばかりになっており、全体的に敵対と欲求不満に満ちた地球になっているのが現在の姿ですので、暴力はなくとも平和とも遠いとも思います。
ところが、3月末から今度は、黒点数が急激に増加し始め、半月ほど黒点数ゼロの状態で推移していたものが、今は 100個近くまで黒点数が増えているのです。そして黒点の増加に伴って、太陽フレアまで復活してきています。
この太陽黒点があらわれる以前から、コロナホールの影響で、この数日、地球は太陽からの強い磁場の嵐にさらされていました。そのため、各地でかなり派手なオーロラが観測されていることがスペースウェザーなどで報道されています。
そして、私も含め、Atlasマンツーマン英会話のスタッフや外国人講師までが太陽の影響を受けていると思われます。先週あたりから、どうも心身どちらもアンバランスな感じがしているのです。そして、これも思い込みを含めてということになると思いますが体調面が不安定になっているようです。
いずれにしても、今現在はそれなりの太陽からの磁場の影響を私たちは受けているわけですが、それでも、地球は磁気圏に守られているからこの程度で済んでいるということも事実でしょう。
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