前回書いたように、アメリカのデフォルト（国家債務不履行）に向けて日に日にカウントダウンが迫っているように思います。もうじき、330兆ドルの世界金融システムが凍結されることになるのでしょうか。しかしそれは意図的に行われることになるかもしれません。
そして、信じられないほど壊滅的な結果をもたらす可能性があります。もしそのようなことが起きれば48時間以内に世界金融システムは完全崩壊することになります。その結果、アメリカ国民の多くに大打撃を与えるだけでなく、その前からトランプ政権が終ってしまう事態になりかねません。では、金融システムが凍結されるサインとは一体どういうものでしょうか？
直前に起こることを考えて見ると3つのサインが考えられます。1つ目のサインは金価格です。基本的にこれは昔からよくわかる指標になっています。体温が上昇すれば患者は病気だとわかるように、金価格はそれを示すよい数値です。金の高騰は米ドルの崩壊を意味します。ドルと金価格はシーソーの両端のようなもので、金価格が下落すればドルの価値は上がり、反対に金価格が上昇すればドルの価値が下がります。金の高騰はドルの崩壊の前触れです。
そして、2つ目のサインは中央銀行による金保有量の発表をマスメディアであるテレビや新聞で報道した時です。アメリカは何十年にもわたって金を売却してきました。それを中国が大量に購入しています。中国は何千トンもの金を世界中から購入しています。中国は世界中の金の相当な量を保有しています。各国が発表している金の保有量は正直な数値ではありません。中国は自国の金の保有量を正式に表明するでしょう。それがいずれあると私は思っています。その行為は他国の中央銀行にも及ぶことになります。
最後に、3つ目のサインはIMFなどの国際機構の内容の変更です。皆さんはBRICSについて知っているでしょうか？BRICSは彼ら独自のIMFを作ろうとしています。昨年、中国を中心にAIIBという投資銀行を設立しましたが、なぜそのようなことをしたのでしょうか？それは、IMFの機構がもっと自分たち寄りになってほしいからです。
BRICS寄りになるということは、アメリカの統治から分離される事を意味します。IMFの基本機構を変更したいのです。2008年にアメリカ政府はシティーバンクやJPモルガンなどのメガバンクは大きすぎて潰せないと言いました。あれからアメリカのメガバンクの負債はあの時より多くなっています。
メガバンクの負債は膨大で、デリバティブではそれ以上の負債になっています。全ての金融システムが崩壊寸前で、状況は2008年より悪くなっています。金融システムが崩壊すると確実に株式市場は閉鎖されることになるでしょう。それはテクニカルな問題が発生するからです。2013年に株式市場は半日閉鎖されました。
こうなると、私たちには準備が必要になります。この3つのサインが全て出たら、預金通帳からお金を出金し、金地金（ゴールド）の現物を購入し、危機に備えるべきです。すでに一つ目のサインである金価格が上がり始めるというのは、まさにその通りになっています。2016年末に最安値をつけてから着実に上昇しています。
そして、三つ目の兆候のIMF機構の変更が先月にありました。これは中国が中心となっているアジアインフラ投資銀行（AIIB）のことです。参加国が70カ国に増えました。
ＡＩＩＢ、加盟７０カ国・地域に アジア開発銀上回る
しかし、2つ目の中央銀行の金保有量報道は今のところありません。しかし、3月15日から立て続けに起きる異変は、以前から予想されてきたことと一致しています。いよいよ5月末までに何かが起こりそうです。
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