誰の目にも明らかになるおかしな現象がますます加速度をつけてそれは実現されています。いよいよ誰の目にも明らかになっています。
例えば、世の中の不幸というものがありますが、多くの日本人が、「収入がなくなったらどうしよう。貯金がなくなったらどうしよう。就職できなくなっかったらどうしよう。食べ物が買えなくなったらどうしよう。連れが死んで一人ぼっちになったらどうしよう。」と、そのような不安の中で生きています。
そして恐怖に縛られ、毎日将来の不安に震えながら、特に大都市では満員電車にすし詰めにされ通勤しているのです。現在、私たちはそういう恐怖ベースの社会に住んでいます。
しかし、将来の不安とは自分たちで作り出しているように見えるのです。最近特に感じることは、本当は生きていて楽しい世界なはずが、わざわざ自分たちでつらく厳しくしていることに気づいているのではないでしょうか。
やはり単純に考えるべきです。不安など心に生まれることなどあるのでしょう。具体的にどこに将来の不安があるのでしょう。「お金がなくなったらどうしよう。失業したらどうしよう。」と、不安にさいなまれてうずくまり、すぐに仲間がやってきて助けてくれる。力強い善意で、不安に陥った心。闇からすぐに引き上げてくれる。ぐっと力強い手で引き上げてくれる。本当は単純な話なのだと思うのです。
このコラムの読者にどのような方が読んでくださっていて、どのような人生を送っておられるのかはもちろんわかりません。もしかしたら、日々辛い生活を送っているかもしれません。
蔑まれて怒りに満ちた人生を送っておられるかもしれません。厳しい世間とつらく嫌なことばかりでそんな辛い目にあって、こう思うのです。「やり返そう。強くなってやり返してやる。知恵をつけよう。」と。
今の世の中、テレビなどでニュースを聞けば振り込め詐欺や仮想通貨による投資詐欺など、詐欺事件が話題になっています。このような犯罪者を頂点にしてピラミッド構造があり、そういう悪意が充満した社会であれば、そんな世の中でうかつに人を信じようなものなら、たちまち食い物にされるだけです。
だからそういう生き方が正しいようにも思えてくるのでしょう。基本的に、人を信じられないので、やられたらやり返すと考えるようになり、自然と強い人を目指すようになっていきます。しかし、同時にどんどん嫌な人間になっていくのです。つまり、不安のエネルギーに取り込まれていくわけです。上には上がいて、頂点には極悪人がいます。決してそちら側に行ってはいけないのです。
本当は、あなたはとびきり優しくてあなたは素晴らしい人なのだから、自信を持っていいのです。嫌な自分になりかけていたとしてもあなたは駄目な人ではなく、悪い人でもありません。ましてや価値のない人でもなく、修行も必要ありません。そんなに難しいことでもなく、、ごく単純なことなのです。
騙されてもいい。馬鹿にされてもいい。能力がなくても、毎日バカにされて生きていたとしても、それでもお人よしになった方がまだましです。もっと弱くなるべきです。不安のかけらもなく、警戒感もなく、ただ人に善意を与え、自分を省みないことにより、人を喜ばすことだけを喜びとするような解放のエネルギーが出るのは間違いありません。
単純にどちらを取るのかです。いくら意地悪な雰囲気を醸し出し、強くなろう、賢くなろう、見返そう、やり返そうと、そういう悪意と攻撃的な心が人を萎縮させるエネルギーが世の中を覆っているのです。何を恐れることがあるのでしょうか。
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