非常に乱暴な言い方をあえてすると、世の中には2種類のタイプの人間がいます。そして最近はこれら二つのタイプの間の溝は実に大きいことに気づくのです。
一つは「全ての出会いには意味があること」を知っているタイプです。このタイプの方々は他者を適当に扱うことをしません。だからお会いしていて実に清々しいし、またお会いしたいと思ってしまいます。自然と関係は深まっていき、さらなる意味が生まれて来ることになります。
一方、これに対してもう一つのタイプは、出会いに意味があることを全く気にすることなく、とにかく全てにおいて自分を通そうと躍起になるタイプです。確かに言うことは全て理にかなっているのですが、しかしどう考えても納得できないというのがこのタイプの特徴です。だから自然と疎遠になっていきます。
悲劇なのは、前者が就くべき職業に後者のタイプが就いてしまっている時です。しかしこれが案外、よくあることなので大変なのです。中には、「自己主張すれば良い」と浅はかに考えられている職業がありますが、ところがそこでの成功者ほど、他者のことだけを考えている傾向があります。
一方、後者のタイプの人たちは何を言っても自己主張を止めません。なのでいわば負のスパイラルに入ってしまい、自滅していきます。まずは出会いに感謝すること、これに尽きます。それを引き寄せの法則やら波動の共鳴と呼ぼうが何と呼ぼうが同じことになっているのです。
全てに対して感謝するという姿勢が出て、初めて自分も活かされることに気付くのです。社会貢献事業として行っているAtlasマンツーマン英会話ですが、先日、レッスン受講予定の会員様数名と対面をさせていただきました。その時、このような質問がありました。
「ピーター社長は、なぜ今進んでいる道を選ばれたのですか?」
私は、少し答えに困りましたが、なぜ答えに困ったのかというと、それは彼らがまだ20代前半で若く、出会いの連鎖こそが人生を導き、織り成すと語って良いかどうか迷ったからでした。出会いの効用を真に知っている人は、同時に感謝の心を失うことはありません。
その出会いをあらしめた全てのものに対する感謝するのです。忙しい毎日、どうしても忘れがちなのがこの感謝ですが、しかしこのことは今始まっていて自分もそこから創り出されているのです。
長年住んだアメリカを離れて早いもので17年の月日が経とうとしています。余り時間が経ったように思えないのは、日本では2004年頃から人口減少が始まったからです。しかし、そうした中で常に心がけてきたことが一つあります。それは「起きていることには全て意味があり、出会う人はすべて先生」ということです。
人生とは実に味なもので、絶妙なタイミングで、必要な人々と出会うことになっているのです。寸分もたがわずにその時はやってくるようになっています。もちろん、「来たな」と感じ取ることの出来るセンスがなければダメですが、そしてそのためにはかなりの精進が必要になってくるわけなのです。
だからといって、特別の人だけがそうだということでは決してありません。全ての人にとって、出会う事共、そして人々全てが先生なのだということです。あえてこのことを意識するための秘訣を言うならば、感謝の一言なのだと思うのです。全てに対して感謝し、今ここに在る自分を嬉しく思うのです。
そうすることで必ず未来は切り開かれ、次が見えてきます。これから暑い夏の向こう側を目指して共に歩んで行きましょう。感謝から始める毎日、そして誰のためでもない、自分のために今日も前に進んで行きましょう。
|