前回のコラムにした内容に盛り込むべきことは、北朝鮮とは日本と旧ソ連(現在のロシア)合作の演出国として中国が果たした役割についてです。
実は1945年当時、意外なことに北朝鮮建国において中国は部外者でした。当時の中国にとって最良の対朝鮮半島政策とは、当然、朝鮮半島が中国の属国になることでした。しかし、日本と旧ソ連の合作からは仲間はずれにされていたことが分かっています。
中国が北朝鮮建国を巡り部外者だったことは、1950年に起きた朝鮮戦争時では一貫して受け身であったということからも推察できます。日本と旧ソ連合作の北朝鮮という国にとって今後起きることは金一族にとっては悪夢になるはずです。なぜなら、これまでならず者国家の役割を忠実に演じてきたというのに、まもなく破壊されようとしているからです。
一方、表向きにはアメリカのトランプ大統領が既定路線に沿って行動していくと思われますが、やはりアメリカ軍だけの一国主義的に北朝鮮に対する武力攻撃を行うようです。しかし、この役割を演じてきた金一族はこの一連のひっくり返るような事象を受け入れることができるでしょうか。
金一族は、つい最近まで自分たちが攻撃されることはないと考えていたと思います。しかし、11月にトランプ大統領が日本、韓国、中国に訪問した時点で本気だということが理解始めているかもしれません。また、本日、アメリカは北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定することを決定しました。こうなれば、ロシアや日本を相手にしても仕方がないわけです。
今にも攻撃してくることが避けられないアメリカとの交渉を試みようとし、これまで金一族はアメリカの嫌うトランプ大統領への口撃や弾道ミサイル発射など次々と行ってきました。それが北朝鮮の核問題と弾道ミサイル問題の本質ということのようです。
しかしここまでくれば、アメリカは容赦しないはずです。それは核兵器と弾道ミサイルは世界の軍事市場ではアメリカの一人舞台だからです。アメリカはどの軍事能力を徹底的に駆使し、無能力化を目指し、いよいよ北朝鮮に攻撃するはずです。
一方、国連レベルではない本当のグローバルレベルでは東アジアの構築プランに金一族の居場所はないことになっているようです。つまり、以前CIAが明らかにした、ヒットラーは南米で戦後のんびりと生き延びたという極秘ファイルとリンクしています。
このサインを金正恩は理解しており、最後の務めだとわかっていると思われます。また、この戦争には日本は積極的に参戦することはできません。それはアメリカと北朝鮮間の軍事的な能力の差を考えれば、24時間以内に北朝鮮を無力化できるからです。
今回の北朝鮮有事についても、中国にグローバル社会上の役割はないようです。だからこそ、中国はアメリカや北朝鮮に対して及び腰なわけです。
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