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現在進行中のニューヨーク株式市場は、2008年と現在が全くと形容できるほど似ています。そして、その他の指数や変動のパターンは、やはり2008年と現在が酷似しています。ユーロストック50株価指数、欧州株を見る指数も2008年と現在が似ています。つまり近未来は2008～2009年にあるようなのです。
似ているから同じことが起きるとは限りません。しかし、時代の方向性を示す数値、指数は2015年5月の株価が大天井を打って以来、基本的なパターンを踏襲しているように見えます。ユーロ株の2000年、2008年、2015年を凝視すれば、特に2008年の山頂に見えるコブを数えると、2016年の今が3番目の、際に立ち暴落の直前と見えます。その巡航速度はこの秋から年末にかけて株価急落暴落と見るべきでしょう。
ユーロの株価は2000年ITバブル、2008年国際金融危機、そして2015年5～6月につけ3つの大天井を形成しました。このチャートから欧州は2000年から株の下落トレンド、深刻な経済収縮は株価に反映されています。ギリシャの危機も解決されず、2000年に5300ポイントあった天井が2008年に4000、そして昨年は3500ポイントと下げています。この天井を下げながら、安値は下値を切る1800、1500とだんだん下値が切り下がっています。
このパターンを見れば、下値は1500ポイント以下になるでしょう。中央銀行がいかに巨大な信用供与、市場の想像を絶する介入資金を導入しても市場は安定しないどころかユーロを見れば株価は下落基調を支えらないことがわかります。2000年から深刻な経済収縮、特に2011年からはギリシャ危機、南欧州危機が起きて、失業率は20％から50％になり、金利は250年ぶりの低金利になっています。
金利を下げ、マイナス金利にして、市場に供給された資金はGDPの20～40％という欧州ですが、日本は80％と飛び抜けて大きいのです。そこまでしても株価は上がることはもうありません。金利もこれ以上低くくできないレベルに来ています。あとは、整理、清算、倒産しか考えられません。株価の巡航行速度を考えればジャンク債金利が上昇に転じるでしょう。
バブル崩壊の古典的な事例は中央銀行の介入により、巨大な債務がかさ上げされ、債務問題が債務拡大で解決できないことを毎回教えてくれます。今回も全世界的な金融緩和と市場操作、その結果として中国資源バブルの発生、暴発、そして銀行の不良債権の拡大による金融危機が準備されてきました。
商品市場の暴落は中国株を暴落させ、資源価格のバブルを元に戻し始めましたが、企業の倒産と整理は今始まったばかりです。大手英会話スクールの新規入学数は激減し、自家用ジェット機の販売も減少し、美術品の売り上げも急落しています。そして不動産価格は徐々に下落、香港では2008年の急落直前に似た価格動向になっています。
つまり、いつ暴落してもいいレベルに来ているのです。さてジャンク債金利が21％になり15％まで下落している現在、その上昇が季節要因で上昇に転じる季節に来ました。1997年も2008年もこの季節からジャンク債の金利が上がりました。昨年も、上昇に転じ、7月末から8月24日の欧米市場の株価暴落を誘発しました。一番大きな暴落は上海市場でしたが、今回もジャンク債が主役になるようです。
近未来は2008年と2009年にあります。このチャートも2000年と2008年と昨年の動き見れば、現在が暴落の際、2009年の価格まで下落することが見えてきます。ジャンク債市場と呼ぶこの市場は春に天井を迎えることが多いのですが、今年の年初の下げからの上昇とその天井は4月29日でした。2001年のそれも4月29日、そして2008年は4月29日に終了しています。毎回同じ日に下げからの反発を終えるようです。
この非常に似た動きから察するに、現在が暴落の際、そしてジャンク債金利の上昇の始まりが予定されています。政府も、中央銀行も誰もこの動きは止められません。それ以上に膨らした市場崩壊の責任を取る人は誰もいないようです。
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