地震大国と呼ばれる日本とはいえ、マグニチュード 4以上、震度3以上の地震が平時にこれほど連続するということは、そんなにあることではありません。6月18日に起きた大阪の地震のあった場所とはもはや全く関係ないようです。
6月に入ってから本日6月28日時点まで震度を記録した地震の数は1日あたり平均 10回以上に上ります。これが多いのかそうでもないのかはわかりにくいかもしれませんが、震度を記録した地震という意味では多い方にあたるというわけです。この 6月の日本での毎日の地震の回数を調べてみますと以下のようになります。
2018年6月に「震度」が記録された日本国内の地震
6月1日 | 0回 |
6月2日 | 2回 |
6月3日 | 12回 |
6月4日 | 3回 |
6月5日 | 1回 |
6月6日 | 7回 |
6月7日 | 6回 |
6月8日 | 2回 |
6月9日 | 3回 |
6月10日 | 2回 |
6月11日 | 4回 |
6月12日 | 6回 |
6月13日 | 1回 |
6月14日 | 9回 |
6月15日 | 5回 |
6月16日 | 14回 ※ 千葉県で地震が連続した日 |
6月17日 | 6回 |
6月18日 | 23回※ 大阪府で M5.9が発生 |
6月19日 | 16回 |
6月20日 | 8回 |
6月21日 | 5回 |
6月22日 | 6回 |
6月23日 | 2回 |
6月24日 | 2回 |
6月25日 | 8回 |
6月26日 | 11回 |
6月16日に14回という日がありますが、この日は千葉県で地震が多数起きた日で、一般的な説明ではスロー地震が関係しているのではないかとされています。一方、6月18日は大阪府でマグニチュード 5.9の地震が起きた日ですが、それほど巨大な規模ということでもなく、この地震の余震は3日目には、ほとんど収まっています。
そんな中で、私が何となく注目したのは、6月3日と6月26日です。一日に起きた地震の数も多かったのですが、その震源が隔たりなく日本列島を縦断しています。このような震源の配置で、マグニチュード 4、震度 3を越える地震が連発していたというのが興味深いところです。
これまで日本列島の北から南まで満遍なくマグニチュード 4程度の地震が起き続けるという日はほとんどなかったわけです。 6月のこの異様な感じというものを1ヵ月にわたっても感じた次第です。確かに地震はいつどこで起きても不思議ではないのですが、日本列島全体での地質の躍動が感じられ、それなりの出来事も近いのかもしれないとも考えられます。
以前、日本の東京大学の地震研究チームが「満月と超巨大地震が関係する」という論文を出したことがありました。しかし、これに関しては、少しは関係しているかもしれませんがと断言するのは厳しいものとはなっています。そして6月28日が満月でした。
そんなわけで、最近の地震の発生と火山活動の状況を見ていますと、地質的に活動的になっていることは否定しようがありません。そのような状況の中、直近がどのようになるのかはわからないにしても、少し長いスパンの間でこれらの活動の収束点はわかるのかもしれません。
なお、震源が日本列島を縦断していることからもわかるように、日本全国で活動が活発ですので、地域的なリスクはそれほど関係ないことで、日本ならどこでも起こりえるということになりそうです。
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