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若者の海外離れが進む中、若者は海外に出るべきかどうか

若者と海外の話ですが、このブログを読んでくれている人はむしろ海外志向だと思います。最近、内向き思考が進んだと若者の海外離れが話題になっていますが、いつの時代も若者は批判されるものです。しかし、よく考えてみると出来の良い世代などとメディアが報じることなど一度もありませんでした。

 

私が大学生だった1990年代前半を留学ブームのピークとして考えてみると、2011年以降は若者が安定志向で内向きと言われています。そこで私なりに様々な統計がある中で、完全に二極化しているデータを見つけました。データによると、2007年は6割以上が、積極的に海外で働きたい、だったのが2012年には3割程度になっています。

 

しかしこうして見ると、海外離れしている印象が年々強くなっていますが、肝心の今年の元旦を二十歳で迎えた新成人は120万人だったと報道がありました。そうすると、団塊世代が成人した1970年には246万人だったことから、ほぼ半減したことになります。

 

いつの時代も社会の少数派である若者たちが持てる力をできるだけ伸ばし、彼らが活躍できる世の中を作るのは大人の責務ですが、その大人が最近の若者を内向き志向だと非難する声があります。

 

確かに、文部科学省の調査では2010年の日本人の海外留学者数は5万8060人と、ピークの2004年より30.0%も減っていることが分かりました。特にアメリカへの留学生数の落ち込みが大きいようですが、大学院に留学を希望する日本人大学生は増えています。しかし英語力、家庭の経済状況、帰国後の就職不安を理由に、多くがあきらめているといいます。

 

英語力の問題は理由にはなりませんが、奨学金という名の借金を背負っている大学生が多すぎるのと、新卒・既卒3年縛りがあることから動きづらい、というのはかなり大きな問題だと思います。実は、海外経験というのは個人の財産にはなるけれど、日本の社会構造的にはメリットなどありません。

 

日本は、海外に行かなくてもTOEIC800点で大きな顔をして大手を振って歩けるような社会ですから、帰国子女といってもそこで何を学んだかのアピールしなければいけません。就活のことを考えると、むしろ海外に行ったものの何もしてなかった人の社会的評価など何もないわけです。

 

個人では楽しい海外生活だったかもしれませんが、就活ではそこまでメリットはなく、それに新卒で就活、就職が正規ルートになっていることで、わざわざ海外に出てそのプランを変更するのはリスクにしかならないように思います。個人的には良い思い出にはなっても海外に住んでいたという経歴は、就活や就職を考えれば、正直メリットではないわけです。こう考えると、安全な道を選ぶ日本人が多いのは当然です。

 

結論として、若者が内向き思考になったというよりは、リスクを取る余裕がなくなったというのが答えではないでしょうか?つまり、海外経験は大切だけど、日本にいた方が断然楽だというわけです。日本人であれば日本だけに住んだ方が圧倒的に楽であることは確かです。

 

海外生活というのは、多くのものをもたらしてくれますが、母国語を話せて、日本食が食べれて、温泉に入れて、というような生活の方が楽ではあります。わざわざ未知の世界に飛び込んで、挫折や苦労を味わうというのは今すぐ生かせるものでもありません。

 

だから安定した生活を優先させて海外にわざわざ出ない、という考え方もよくわかります。実際、日本の多くの大学生が奨学金という名の事実上の借金をし、新卒・既卒という枠から飛び出すには、あまりに正規ルートの方が強いです。リスクを考えると、なかなかそれ以外の道に進むことは普通の日本人にはできないでしょう。

 

だから、日本で安定志向なのはむしろ当然のことであり、リスクの割にリターンが自己満足ではやり切れません。若者が内向きになったのではなく、現実を見すぎているのではないでしょうか。人と違う道を選ぶと、多少なりとも面倒が増えます。

 

しかし、それでも私は日本の若者は海外へ行くべきだと思います。理由は、年を取れば取るほど社会的な立場が危うくなるからです。ワーホリでさえ年齢制限があり、若い方が勉強も苦にならないはずです。海外生活が楽しくなくても、若ければ帰国して何度もやり直すこともできます。こう考えると、私はかなり消極的な理由で若者は海外に行くべきだと言っているのです。

 

そもそも今の時代、グローバル化により、国と国との境目などほとんどなくなったわけです。領事館でビザを取りに行き、空港で飛行機に乗って、現地でアパートの入居手続きをするだけです。アメリカもそうですが、EU内ならなおさら簡単です。日本全国どこからでも日帰りで台湾や韓国に行ける時代になりました。

 

一方、日本に比べて諸外国では、もう国境の壁は相当低くなっているように感じます。人の移動が盛んになり、それが有利に働いています。彼らは自国で仕事が見つからないから隣国へ行きます。そう考えると、日本から外国へのハードルが高すぎる理由は、新卒主義と語学、そして奨学金の問題でしかありません。

 

根本的な理由としては、日本自体がまだまだ閉鎖的であり、大企業や田舎にはまだまだ年功序列の制度があり、キャリアアップという発想がとても弱いことです。

 

私は最近、海外で学べることはたくさんあると思いますが、別に海外にこだわる必要はないと考えるようになりました。それなのに中高年層は、海外留学には行かなかったのに若者の海外離れを批判したり、年金が減ると言っているわけです。若者たちはこの年金生活をしている年寄りのために生きているわけではありません。

 

海外に飛び出すことはたしかに人生で大きな糧になりますが、それはあくまで個人の自由であり、行きたければいけばいいし、行きたくなければ行く必要はないのです。

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