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海外在住経験者を敵認定する人間が決して理解できない「日本を俯瞰する視点」

海外に住んでいる人や海外に長く住んでいた人に対し、その行為に憧れを抱く日本人と簡単に敵認定する日本人の二種類がいるように思います。当然、価値観というのは人それぞれですが、日本はもう200年前の江戸時代のように鎖国しているわけではなく、海外に住んでいただけで敵認定をするべきではないわけです。

 

私などは日本社会の構造について書くたびに、一部の人が海外にいただけで日本を裏切った人と敵認定させるような経験をしてきました。彼らは、物理的にはグローバル化しても、メンタリティーはいまだに鎖国しているわけです。どんなに客観的に述べた日本社会についてのコラムでも、「海外を押し付けるな」「もう日本に来るな」といったことを言われることも多々あります。

 

そういった人間は、不思議と日本が外国と比較され、日本を批判されるのは耐えられないようなのです。そのような中、詳しく訊いてみると、別に外国や外国人に恨みがあるわけでもないようです。このように外国に対する過度な反応は、一体どこからやってくるのでしょうか?

 

そう考えたとき、劣等感、もしくは外国・外国人嫌いのどちらかである傾向があるという結論に私は辿り着きました。例えば、アメリカに住んでいる人が日本に一時帰国して日本在住の友人との会話を聞いてみると、

 

アメリカ在住者:「アメリカは子育て支援が充実して助かってるんだ。日本もそうするべきだよ」

 

日本在住者:「じゃあ、アメリカに一生住み続けて日本に戻ってこなければいいのに」。

 

いくら客観的データを上げても、日本の問題点に対して過剰な反応をする人間がいます。それなのに不思議と海外のごく一部のコメントやごく一部の日本好き外国人を取り上げたテレビ番組「Youは何しにニッポンへ?」などの日本称賛は受け入れられています。好きなものを悪く言われたくない、というのは理解できますが、何だか現実逃避しているように思えてきます。

 

単に外国・外国人嫌いの人もいますが、それ自体は価値観の違いということでどうにもならないことです。しかし、「日本人だから海外は関係ない」「日本に住んでいる限りは日本のやり方が正しい」と口にする人間はあまりにも世界の動向を知らないと思うのです。

 

よく考えてみると、「海外は関係ない」と言えるのは今や外国と関係を持たずに国内で全部自給自足できる北朝鮮人くらいのものです。「日本では日本がスタンダード」というのは、ある意味理解できますが、その日本のスタンダードというのはもはや世界で戦えるほど強くはないわけです。

 

インターネットで情報がつながり、世界が繋がっていく中でこれまで以上に日本は外国からよく見られるようになりました。やはり、私たち日本人はニ種類のグループから成っているように思います。

 

それは「人」と「人間」です。枠組みを設定するのが「人」です。「人」はあらゆるものから真の自由を得ています。一方、「人間」はそうした「人」と「人」の間に存在しています。「人間」は、与えられた枠組み(国や地域のルール、民主主義など)に盲従し、完全にそれが生きることだと理解してしまっています。

 

そして、生きていることの意味が分かっていて、その中での自分の役割や使命を知っており、一心不乱に進んでいるというのが「人」です。一方、そういう「人」とは全く違い、自分のことだけ、そして些末なことだけにかまけ、常に他人のせい、何かのせいにするのが「人間」です。人と人の間に漂っているだけなので私たちは「人間」と表現しています。

 

このことを海の向こうの外国人にはよく見られているようです。単にGDPなどの経済的数値だけではなく、「人」か「人間」かについて実はずっと見ているようです。そして「人」とは連帯をし、「人間」は淘汰をさせようとそれぞれ試みていることが分かっています。

 

例えば、日本の過労死についての問題を欧米諸国や中国、韓国などのマスメディアに大きく取り上げられたことがありました。それなのに多くの日本人は、外からの視点にすごく無頓着なままです。日本は外国人が少ないため、外より内に目が向くのはわかりますが、だからといって外からの目線がないわけではありません。

 

日本を俯瞰して見れない人間は、いずれにしても国際社会から取り残されることになりつつあります。そもそも俯瞰して日本を見ることができる日本人というのは、多くの場合、敵ではなく味方の場合が多いと思います。なぜなら、中にいたら気付かないことを詳しく伝えてくれるからです。もちろん、私がすべて正しいなどと言うつもりはありません。

 

今後、外国を無視して日本の考え方だけを貫くとしても、他国を知らずに日本のスタンダードは語ることはできなくなるはずです。なぜなら、歴史や文化、言語でも比較対象がなければそのための分析も研究もできないからです。江戸時代、戦後、現代の日本を比較しても、それは日本だけの歴史でしかありません。他国と比べて日本がどういった国かがわかるわけです。

 

例えば、多くの日本人は宗教についてはほとんど知識がありませんが、それは宗教によって統治している外国もあるからこそ、相対的に宗教について知らないこということが分かります。海外のことを知らなければ、日本の宗教への考えが世界的に特殊だとは理解できないでしょう。

 

要するに、他国と比べてはじめて日本のやり方が何かが理解できるわけです。「日本は日本だ」と言う人もいますが、他国と比較検討しなければ何が本当の日本なのかを詳しく説明することができません。なぜなら、他国とルールが違うところが日本の特徴だからです。

 

場合によっては海外のやり方から学ぶべきであり、このまま日本のやり方を貫くなら、どうすればそれを日本の強みに出来るかと考えるべきです。そのためにも、日本を俯瞰して見るという視点は大事になるはずです。

 

島国なので他国と海で隔てられ、基本的には一つの国としてまとまり続けていた日本ですが、海外が遠くに感じ、日本とそれ以外の国と思っている人も少なくありません。しかし、今や外国はとても身近な存在になりました。そして世界は外から日本を見ています。

 

そういった時代の中で、外国に住んでいる、あるいは数年海外に住んでいただけで嫌悪感を抱かれたり、敵認定されるのは間違いだということです。私が見る限り、日本は世界的に特殊な国なのは間違いありません。そして、それがプラスに働くことも、その逆もあります。

 

プラスの特殊性はどんどん世界にアピールし、マイナス部分は他国と比較検討して良くしていくべきです。しかし、それは海外事情や英語について知らないとできません。たとえ日本から一生海外に出ない人でも、外から日本を見たときにどう映るかを知ることは大切なのです。

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