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「ここは日本だから」論は、使い方を間違えればただの酷い国

海外在住経験者が日本について語ると、必ず一人や二人は「ここは日本だから」と言う人がいます。確かにそれはもうその通りです。日本には日本のやり方があるわけだから、全部を欧米に合わせる必要などないわけです。

 

しかし、それだけならそれによって孤立することにもなります。なぜなら、現在の日本には様々な国々から観光客が来ているため、いつどこで彼らから悪い印象を与えてしまう可能性も考慮に入れておかなければいけないこともあるからです。

 

「日本の常識は世界の非常識」というような言い回しもありますが、それ自体は別に悪いことではないと思います。なぜなら、個性的であることと他とは違うことは、世界がグローバル化によって均一(フラット)化されていく中ではむしろ価値があるからです。

 

逆に、日本人から見ると銃を簡単に買えるような国や義務教育なのに留年させられるような国など考えられないのかもしれません。しかし、そういう国は存在しています。そうなると、それぞれ国の方針があるため違って当然ということになるはずです。だから日本が外国と価値観が違うからといってそれが悪いわけではないわけです。実際に、欧米諸国の間でも、価値観や制度はかなり違う国や地域があります。

 

結果として、欧米に合わせるべきもなく、日本は非常識な国とは言うべきではなく、日本がたとえ他の国から見て非常識でもそれが日本のやり方です」と言うのなら、それはそれで良いと思います。

 

ただし、「それが日本の個性」とは言い張れないような分野もあるということを知ることも必要だと思います。特に、マイノリティー(少数派)への対応や女性の社会的地位、労働者の権利意識などは国としてのモラルが問われるものになっています。

 

中東諸国では、マイノリティー弾圧や女性の権利を認めていない国があります。しかし、それは「国の個性」と主張するのは無理があり、基本的に日本や欧米諸国では「良くないこと」と認識されています。

 

いくら国の価値観に違いはあるといっても、グローバルな価値観というものは存在しているというわけです。この場合、グローバルな価値観というより、欧米主導の倫理観といった方が正しいのかもしれません。

 

結局、「ここは日本だから」と主張したところで、グローバルな価値観、つまり先進国としては常識になっていることに明らかに反している場合、「良くないこと」と認識されることになるわけです。それは、あくまで日本がどう思っていようが関係なく、「外からどう見えるか」の話なのです。

 

海外メディアの様々な言語によるニュースを読んでいると、日本の福島原発の問題や過労死、いじめ問題、慰安婦問題などが詳しく報道されているのを良く目にします。「日本は日本のやり方がある」というのも一理ありますが、このまま世界的にはおかしいことが日本でまかり通っていると報道され続けていくことで日本や日本人の印象が悪くなっていくわけです。

 

例えば、日本では会社に所属しているサラリーマンというのは、髪を染めて勤務をしてはいけないというものがあります。確かに、様々な髪色をした「多民族国家の価値観とは違う」と言い張ることはできます。しかし、グローバルな価値観では、他人の見た目を強要してはいけないわけです。

 

それは日本の個性ということではなく、多くの国々が欧米主導のモラルやマナーを守っているかどうかという話です。例えば、勤務している会社が定義している暗黙のルールを無視し、自分のやりたいようにやって、「私には私のやり方がある」という人がいても場合によっては良いわけです。しかし、より早く効率的に良い結果を出せるという条件付きになっています。

 

しかし、そうではなく「会議中はビールを飲まないとやる気が出ない」というようなことなら、いくら「私のやり方」「法律には反してない」とはいってもマナー違反であることからは世間的に逃れることはできないわけです。

 

今のは極端な例ですが、世界の暗黙の了解を破って「ここは日本だから」と主張することは、少なくてもマトモな人ではないと認識されても仕方がありません。つまり、日本流を推し進めることが悪いわけではなく、周囲からどう見られているかについては、もう少し考える必要があるのかもしれません。

 

要するに、何が言いたいかというと、日本の個性は強みであり、全てを欧米諸国に合わせる必要がないということです。しかし、足並みを揃えるべきこと、つまり世界ではすでに主流となりつつある価値観を無頓着に「ここは日本だから」と言ったとしても、ほとんどの人には相手にされることなどないわけです。

 

「外国が何だ」という割には、すでに日本は政治や経済、文化間などで諸外国と関係を持ちすぎています。「ここは日本だから」と主張するのは、あくまで世界的に浸透したマナーに反しない分野で言えば良いわけです。

 

実際に、そうしないと自分たちのやり方を疑わずに古い価値観にしがみついている変な人間扱いされかねません。「伝統を大事にする」のと「古い価値観に縛られる」が違うように、「個性」と「マナー」に反しているというのも違うわけです。

 

日本は確かに他国にないものをたくさん持っているため、そこを個性としてアピールしつつ、世界に浸透した価値観に反するマナー違反にはならないようにしていくことが必要なのでしょう。

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