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若いというのは、ポジティブなことと同時にネガティブなことでもあります。若いことを理由に人からなめられたり、下に見られることもありますが、物分りのいい年上の人からはたいてい応援してくれます。なぜなら、そうしないと世の中がしぼんでしまうからです。
しかし、そのような若いからといった理由で支えてもらえるのも20代半ばまでのことです。20代も半ばを過ぎてしまえば、いわゆる地に足がついた大人になるべきです。
最近、ごく一部ですが、新しい生き方や選択肢を選ぶ若者が増えています。特にインターネットを使ったビジネスや投資をするという意味での生き方が可能になったからです。しかし、中身が伴わず個人の表向きの特徴や人柄だけで注目してもらうには20代が限界です。
要するに、特徴や人柄などキャラだけで仕事をしている芸能人や営業マンも少なからず存在しているということです。結局、そのようなタイプの人たちが一体何をしているかよく分からない場合が多いようです。
なぜなら、人柄キャラというのは、その人個人に対して仕事をもらっていることから、報酬が発生する価値がないのにもかかわらず、「自分の魅力によって仕事を作り出した」と勘違いすることがあるからです。
例えば、ブログやSNSなどでよく見られる傾向として、固定ファンを増やし、知名度を上げるために過激な発言をしたり、フォロワーを煽ったり、豊かでストレスのない生活をしているかなどのアピールするようになります。つまり、目立つことで求心力を高め、自分をロールモデルに仕立てるというわけです。
しかし、人柄キャラの方は顔を晒すことをやめ、匿名になった瞬間に商品価値がゼロになります。その理由として、テレビに出てくるような著名人や芸能人のような集客力がないからだと思われます。名前が出せない匿名では、仕事がもらえないのは当然です。
キャラで売っていくのが悪いとは思いません。それだけ人を惹きつける個性があるのであれば、人柄キャラで仕事をしていくことは悪いことではないと思います。ただ、キャラだけでは商品価値として長くても20代半ばまでが限界です。
一般的に、20代の若者が自分の生き方について主義・主張するのは可愛げがありますが、30代の子育て中の既婚者が同じことを言えば、周りは少し心配になるものです。若ければ同年代が応援してくれますが、今応援してくれている人たちが30歳、40歳になった時、果たして今と同じように熱心に応援してくれるかどうかはわかりません。
こうなると、30代、40代になっても同じことしか話さない、あるいは中身のない勢いだけの主張しか発信できないのであれば、同年代のファンは離れていくでしょう。事実として、多くの日本人は「気づいたらただ年をとっていた」という状況に気づいているのではないかと思います。
例えば、日本生まれでアメリカ育ちの語学スクール経営者など多くいるわけです。英語圏から日本に来れば誰でもなれるものです。しかも日本に帰国して数十年も経てばかなり日本に染まっていくため、その国ならではなのことが浮かばなくなる可能性もあり、それこそピンからキリではないでしょうか？
要するに、このままでは中身のない30代、40代になることに焦りを感じてしまうということです。だからこそ、何かの分野で専門家として認識してもらえるように、しっかりと一歩一歩積み重ねていくべきです。そして、若い人という免罪符がなくなっても、「地に足がついた人」になることです。では、「地に足がついた人」になるにはどうすればよいのでしょうか？
それは、単なる肩書ではなく、「何を目的に生きているのか、誰にでも理解される」です。これは多くの40代、50代にも言えることですが、一体何のために仕事をしているのか、何の役割や使命があって存在しているのか、私たちは分らないままになっています。
どのような職種でもよいですが、20代や30代であったとしても自称する自己満足の肩書きではなく、自他共に認めるある分野での専門家であるということです。
はたから見れば、私などは日本生まれのアメリカ育ちで英語と日本語が堪能だけれど、語学スクールを全国で経営している会社社長だと思われていると思います。20代、30代であればそれでもよいのですが、40代、50代になり、しかも中身がそのままであれば誰からも見向きされなくなるでしょう。
だからこそ、これまで自分が経験した範囲でさらに深掘りし、勉強しなければならないというわけです。特に、外国のマスメディアによる公開情報について分析し、リテラシー能力をさらに上げていき、それを英会話のレッスンだけではなく、国内外情勢も理解していくことは大事なことだと考えています。
今年は、英語以外の外国語コースについても様々な情報提供をし、私自身の語学力や外交力も上達させていきたいと思います。皆さんも中身のある自分になって40代を迎えるようにさらに勉強してください。
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