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自分の武器が何であるのかは自分以外の他者が判断すること

コラムを書くことが自分の武器になると分かったのは、コラムを通じて繋がってくださる皆さまがいるから。
コラムを書くことが自分の武器になると分かったのは、コラムを通じて繋がってくださる皆さまがいるから。
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私という人間について深く考えてみると、特に専門性があるわけでもなく、50代へのカウントダウンが始まる中、これといった特技もないわけです。だから、手に職がある方について強い興味があります。

 

最近、就活や転職でも、「自分の武器を活かしましょう」というフレーズを目にすることが増えています。しかし、自分の武器がそもそも何であるのか知る方は少ないものと思われます。要するに、自分が他者よりも優れている部分というのが武器ということになりそうです。

 

私にはそのようなものがないという自覚があることで、自分の無能さに何度も絶望したこともありましたが、武器というのはある程度経験に裏打ちされていると最近気付いたことがありました。例えば、格闘技の練習を10年間毎日したとか、ソフトウェアのプログラミングをしたということなどです。

 

そういう経験があってこその武器であって、人当りがいいとか手先が器用というのは武器にはなりえません。そうすると、経験がない若い人は自分の武器を見い出せないわけです。武器を持っていないと社会に出ても通用しないと勝負する前から考えてしまいます。

 

だから、何も始められないと自分で思い込んでしまうのですが、実際にはそれとは異なることがあります。高校・大学卒業時点で自分にピッタリな武器を選べるのであれば、意気揚々と社会人生活をスタートできるわけですが、これまで戦ったことがない若い人が自分に最適な武器を選ぶことなど現実的ではありません。

 

結局、最初は基本を学びながら地域レベルでスキルを磨いていき、そこから少しずつマーケットを広げながら様々なスキルを上げていき、場合によっては情報戦や空中戦を学んだりして、適性が高いものを伸ばしていくものです。

 

これはビジネスだけではなく、スポーツや勉強でも同じことが言えると思います。英語や数学を勉強したことない人が、文系か理系かを選ぶのは無理があります。だから、最初から最強の武器を所持しなくてもいいということです。

 

自分の武器を使って勝負するという気持ちは大事ですが、それは高校・大学を卒業したばかりの素人にはハードルが高すぎるということです。

 

私自身、高校を卒業した頃は何の武器もありませんでした。英語と日本語のバイリンガルであることはそもそも武器にはならず、カリフォルニア大学在学中に自分で起業したところで何もできない、どうしたらいいかわからないという感じではありました。

 

それでもコツコツ仕事をこなしていたら、私の仕事ぶりをとても褒めてくれる方がいました。そこで初めて気付くことができたわけです。つまり、これこそが自分の武器だということです。

 

ほとんどの人は、自分ができることは誰でもできると思っており、自分が知ってることは誰もが知っていると考えています。そして、自分は標準的であるとも考えています。ところが、実際はそうではなく、誰でも人並み外れた優れた能力を持っています。

 

しかし、それを見つけるにはコツコツ続けることが必要です。その時、ようやくあなたの周辺にいる方があなたの武器について教えてくれるというわけです。私の場合、直に接客するよりもビジネスモデルを実践することを多くの方から褒められた経験がありました。

 

そして、語学スクールの経営者としては当然ではありますが、最近では何にでも言語化することが上手ということを言っていただけることが多くなりました。自分の感情や思ったことを日本語だけではなく、英語や他の外国語にしていくのが得意なのかもしれません。

 

ところが、そのようなことは自分では気付くことがなかったため、他者に言われてはじめてそう思うことができました。そして、それが自分の武器ではないかと考えるようになったということです。

 

要するに、若い時から最強の武器を持っている例などほとんどないことから、最初は素人感覚でコツコツ続けることで、いつの間にかあなたに合う最適な武器を見つけてくれるということを言いたいわけです。

 

というわけで、私に語学や言語、そして文章を書くという武器を与えて、磨いてくださった皆さまに感謝を述べたいと思います。これまで本当にありがとうございました。それがゴールではないですが、改めて感謝の気持ちをお伝えしておきます。

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