アメリカだけではなく、ヨーロッパや中国、韓国などでも日本人観光客のサバイバル能力の無さが度々指摘されています。
ほとんどの日本人観光客の場合、ボッタくられても抗議できるほどの語学力はないのが普通です。アメリカやヨーロッパの大都市では、夜22時以降に人など歩いていません。東京新宿の夜22時とは明らかに異なる光景が広がっています。
当然、外国でのナイトライフを楽しみたい気持ちは分かりますが、警戒しすぎるに越したことはありません。結局、何かあってからでは遅いわけです。ある程度、語学や格闘技術を身につけている方ならのんびり構えていても問題ありませんが、体を鍛えていない方が警戒すべきなのは当然のことです。
普通に時間を過ごすだけなら、アメリカの治安は良いと言えます。危険なことなどまず起こることはそうありません。せいぜい財布を取られるくらいのもので、テロ事件や傷害事件などに比べればまだマシな方です。
ところが、治安が良いというのは無警戒であっても良いというわけではないわけです。基本的に、日本は無警戒であっても平和に安全に過ごすことができます。それでも少し警戒するべきではあると私は思っています。
外国にいて警戒しないというのは、鴨が葱背負って寝ているようなものです。何度も何度もカモられることになります。警戒しないことは、犯罪に巻き込まれる確率が大幅に跳ね上がることになります。
日本が安全だから外国でも安全ということはありません。自己判断で警戒心を解いてしまう方がとても多いですが、少し神経質と言われるほどがちょうど良く、そもそも命が助かるならむしろ神経質になるべきです。
長期滞在の方は、必要に応じて周囲に助けを求めたり、何かあれば警察や役所に自分で行って対応できるため、旅行者の事情とは少し異なるかもしれません。実際に、アメリカの治安は良く、かなりの確率で何のトラブルもなく滞在することができます。
しかし、想定外の出来事に日本人は不慣れな傾向があり、気づいたら無防備になっていることが見られています。だからこそ、より一層気をつける必要があるということです。「外国での滞在を楽しむために安全には気をつける必要がある」ことを繰り返し申し上げたいと思います。
なぜなら、私がアメリカは治安が良いと言っておきながら、皆さんがトラブルに巻き込まれたとしても責任が取れないからです。むしろ無責任なこと言うくらいなら、注意喚起する方を選びたいと思います。簡単に言えば、外国文化を楽しみつつも、トラブルを避けることが第一です。
結果的に、無事に帰国し、トラブルに巻き込まれなかったのであればそれに越したことはありません。ただし、少しでもトラブルを防げるのであれば気をつけるべきです。その国に不慣れなら、尚更、油断をして後悔するより、過剰なくらい気をつけて安全に過ごすことです。
最後にまとめてみると、先進国の場合はほとんどの場合で安全に過ごすことはできます。しかし、日本にいる時と同じ感覚で滞在するのは危険です。このようなさじ加減ができないのであれば、常に警戒しておくしかないわけです。
多くの人に外国文化を好きでいてもらうためにも、私は伝えておきたいと思いました。
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