日々、私はこのように文章を書いているわけですが、書く内容としては「今、本当に起きていること」という、ニュース的なものが多くを占めています。
報道内容の背景についてうまく分析できなかったり、表現できないこともあり、それを記事にしても読まれないと思うこともあります。しかし、その定量分析(データ)ではなく、定性分析(直感)も含めて「情報リテラシー」を学ぶためのスクールを新規開校することにチャレンジしてみようと思うわけです。
20代の時に創業したAtlasマンツーマン英会話ですが、当時は単なる英会話ではなく、「情報リテラシー教育」について自分の中でどのように教えてくのかがわからなく、焦る気持ちはあっても結局40代に突入するまでは何もできませんでした。
だからこそ、この4年の間に様々な語学学習と世界情勢について詳しく分析し、自分なりに素直に文章にしてきたつもりです。文章といっても、語学学習と政治経済を繋ぐようなコラムを書きたいとは思っていました。
しかし、お金をいただいていないため、これまで個人的な立場から私だけの世界観を書いてきたというわけです。それを読んでもらう実力があれば別ですが、私にはまだそういう力がないため、インターネット上ではなく、リアルな情報教育スクールを開校したいと思っていました。
特に、日本の若者が強く感じているような、取り残されているような気がしているという思いを何とか解消できるような学びの場を提供しようと考えています。いずれ若さという魔法が解ける瞬間、一体あなたには何が残るのでしょうか?
正直、「メディアリテラシー」というのはお金にならないわけで、そんな余裕のない私は、これまで目の前の語学スクールの運営を淡々とこなしてきました。しかし、この数年で英語を上達しただけでは何も変わらないというのが現状であることがはっきりわかりました。
さらに、私の両親の世代や40代である私自身が歩いてきた時空の未来が、急激に変わっていくのがわかります。私が若い頃、特に大学時代に信じていた思想や思考法は、もはや使えないものになりつつあります。
今から約20年前、日本では「英語を流暢に話せる」「英検1級」「TOEIC900以上」という条件を満たしているだけでキャリアパスが与えられるような甘い世界観が広がっていました。ところが、現在はそんなキャリアパスなどありません。
これまでは、目標を失って自暴自棄になっている若者に英検やTOEICテストを受けさせたり、何らかの資格を取得するようにアドバイスしてきました。そして、それは十分なアドバイスにもなっていたように思います。
ところが、それがもはや通用しなくなる時代を迎えつつあり、私自身でさえ考えつく選択肢としては、誰もが「個人事業主」しか残っていないように思うわけです。それ以外ではあれば、いよいよ生活保護を受けるしかなくなり、それも政府の財政上、いつまで続くかはわかりません。
たとえ日本に35万人の外国人労働者が来たところで、結果は同じ破局で終わりそうです。だからこそ、「情報リテラシー能力」が必要であることは誰の目にも明らかになりつつあるということです。
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