「移動やオフィス、パブを避けて」 イギリス政府が新型ウイルス対策を発表
(出典:2020年3月17日 BBC)
3月15日、イギリスのジョンソン首相は、「全国民の60%が感染する完成形に至る事態」を避けられないと公表し、ウイルス危機は今夏に完成形になっていったん下火になるとしています。
しかし、インフルエンザのように11月頃から来年春まで再び発症する人が出てきて、新型コロナウイルスは脅威を弱めつつも何年も再発し続けるとの衝撃的な予測を発表しました。
地域や都市を閉鎖し、住民を外出させない隔離政策を採れば一時的に感染者の増加が抑制できますが、閉鎖や隔離を解いたら再び感染者が増えてしまうとも指摘しています。
そして、イギリスの対応としては「健康な若者」と「そうではない高齢者(持病持ち)」とを分け、別々の過ごし方をする政策を提案しています。
つまり、感染しても発症しにくい「健康な若者(40歳以下)」は、感染して抗体を体内に入れてもらい、イギリス国民のできるだけ多くが「集団免疫」を持つことで、今冬のウイルス再発の事態を乗り越えるというわけです。
具体的には、社交の制限(利用する店や施設)などを行うということですが、感染拡大の遅延策であり、感染者が急増して病院が満杯でパンクする事態を防ぐというものです。
一方、感染すると重症化しやすい高齢者や持病持ちの人々は、他の人々との接触をできるだけ減らした状態で数か月、ないし数年を過ごして感染を防ぎ、その後は集団免疫を持った若者に支えられて生きるしかないように思われます。
イギリスのジョンソン首相は、医療先進国であるイギリスを代表する専門家を従えて発表を行い、これが科学的で正しい政策である、という印象を打ち出そうとしています。
これに反対する国内外のマスメディアや、それとは別の提案を持つ人々は「次の冬に再発するとの予測は不確定」「人々の体内に恒久的な集団免疫が入れられても解消させるか分からない」という声が聞こえています。
また、「感染して重症化したり、死に至る若者もいるため、この政策は間違っている」「感染対策を放棄することと同然」、さらに「ウイルスに対する敗北宣言」などと非難する声さえあります。
私は、ジョンソン首相の発表は、無策ではあるものの、一つの具体的・現実的なシナリオを提示しているように思うわけです。これに対照的なのが、共産国の中国政府が行っているが行っている非人道的な隔離政策です。
ただし、強烈に隔離政策を行っていても、それを止めた時に感染が再び拡大するのを見ていると、解決策にはなっていない現状があります。それ以外の諸外国の政策を見ていても、無策であることに変りなく、世界各国の自体はどこも同じような結果になるものと考えられます。
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