1年前、中国の瀋陽市に旅行に行き20代から40代までの中国人と話す機会がありました。2年ほど日本語学校や英会話学校で勉強したとはいえ日本に行ったことがないのに日本語がペラペラ。「10年以上英語を勉強しても英会話スクールに通っても英語が話せないという日本人がほとんどなのに、どうしてあなたはそんなに日本語や英語が話せるんですか?」と聞くと、ほとんどの中国人はこう言います。「私は、日本のドラマが大好きなんです。学校ではあまり勉強しなかったのですが、ドラマを見て楽しみながら練習してたんですよ」。
やはり勉強の仕方やかけた時間数ではなく、好きだという気持ちが大切なんですね。これは韓国ドラマが好きな方が韓国語を上達させるスピードが速いのと同じことなんです。
しかし、私たち日本人は、英語が好きで好きでたまらないから英語を勉強する、というわけではないですよね。ビジネスや受験のために、また趣味として、という目的で独学したり英会話スクールに通わなければならない。そういう人は少なくありません。
問題は、毎日CDを聴いているのに、毎週1回英会話スクールに通ってレッスンを受けているのにあまり上達しないというスランプに陥った時です。
真面目な人は、上達が感じられないと、その原因は自分にあると思い込み、自分を責めがちになります。そして今のスランプの原因とは関係のない自分の性格について考えたりしてしまいがちなのです。
この考えは、はっきいって間違いなのです。語学の学習に限らず、スポーツでもそういうことがあります。どんな人でも右肩上がりに上達しないスランプ期を一度は経験するものです。それは学習やスポーツの技術的な問題であって、あなたの性格やジンクスではありません。
スランプに陥ったら完全に学習離れしてしまわない程度に気をつけることがコツです。例えば、気分転換に好きなハリウッドスター主演の英語を字幕付きで観るとか、好きなアメリカのロックスターのライブ映像を見ながら大声で歌ったり踊ったりすることで楽しむようにするのです。そう考えれば、乗り越えられるものです。もちろんAtlasではこのような心理的なカウンセリングも行っていますのでお気軽にご相談ください。 |