すべての完璧主義の人がつまずきに弱いということではなく、予定が狂ったらその時点でまた計画を立て直し、また次のパーフェクトに向かって進む人もいます。なぜ、完璧主義の人は「少しでも失敗するともうダメ」というのでしょうか。それは、「パーフェクトにできない自分を許せない」からなのです。完璧主義者なのに挫折するという矛盾はともかく、自分に厳し過ぎるのが問題なのではないでしょうか。
一方、どちらかというと適当な人はどうでしょう。計画通りいかなかったとしてもすぐに許してしまうことは得意ですが、必ずしもそんな自分に満足しているわけでもないのです。それどころか「だらしない私がイヤ」とさえ思っているでしょう。何を隠そう私もこの適当な人間なのでそう思うのです。
ということは、完璧主義者も適当な人も自分がイヤだと思っているに違いありません。
とにかく、直すべきは完璧主義でも挫折しやすい心でもなく、まずは自分が嫌いを認めて自分を褒めることでしょうか。最初はまず無理矢理にもおおげさに自分を褒めてみて、そのうちまんざらでもない気分になってきたら、挫折のショックも薄らいでくるものです。
そう、完璧主義も、挫折も決して悪くありません。大事なことは自分を許して次に進んでいくことなのです。 |