みなさんは英検を受けられたことがありますか?英検の試験官の本音が聞こえるようです。
「なんだか最近は、低年齢で受ける子が増えたなぁ。4級あたりだと中学生と小学生、そして幼児が混在している。おかげで仕事が増えてかなわないよ。自分の名前はもちろん、住所、電話番号、生年月日が書けない子のサポートもしなくちゃいけないなぁ。最近は、試験開始の5分前まで、保護者が入室してもいいようになってるけど。それにしても、自分の住所や電話番号も一人ではわからない子が、どうして英検を受けるんだろう?わかんないなぁ。英検資格を持っていると、幼稚園や小学校に入りやすいという特典でもあるのかな。英検の4,5級は、持っていてもほとんど何の得にもならない資格なのに。親がかりで受験させることが、ほんと不思議。」
以前、英検の4,5級は2次試験の面接はなくて、3級以上から面接でした。だから数年前までは、面接試験を受けに来る幼児は、みんな海外に住んだことのある帰国子女だけだったのです。発音がネイティブに近い発音で、受け答えも自然な感じでした。
それがここ2,3年、よくできるけど発音はジャパニーズイングリッシュの幼児が増えているといいます。そういう子に限って、試験のツボはしっかり心得ていて、そつなく正解を言えるのです。その子たちに聞いたわけではないから想像でしかないけれど、多分英語を習っていて、そこで準備してきたのでしょう。
英会話教室の先生が応援に来ていたこともあるようです。そもそも、英検3,4,5級のリスニング問題って、スピードがかなり遅くって、普通のスピードに慣れている人にしたら、遅すぎてイライラしたり、眠くなったりするようです。そんな英語が聞き取れたとして、この先、4,5級にも2次試験が導入されるのです。これで語学教育業界はますますもうかる構図になるでしょう。
英検は本来、これだけの英語力がありますよと実力を証明するためのものでした。合格しておかないと仕事ができない認定試験とか、入学テストの類とも違います。そういう根本的なことには触れずに、英検を目標にして英語を勉強させる学校や、英語ビジネスが多くあります。
英検は、子どもを食いものにしたビジネス、それが真実の姿です。さらに、英検協会は大学受験用の新たなテストを開発したりと、生き残りに必死なようですが、これも経済効果を考えれば、必要悪ということになってしまうのでしょうか。犠牲になっているのは子どもたちなんです。 |