中学・高校の英語教師に文法はほどほどでいいでしょうと話すと、必ず反論されることになります。しかし私の印象では、文法をみっちりやって英語が使える人より、みっちりやって英語が使えない人のほうが断然多いと思うのです。友人が英語を教える高校ではこうです。
高1から大変な量の文法の勉強をしているようです。1年から3年まで毎週2時間文法の授業があり、1年間でいわゆる高校英文法の問題集を1冊終わらせることになります。問題集に付属しているワークブックも宿題になり、分厚い参考書も買わせています。
さらに、夏休み・冬休み・春休みには基本例文暗唱の宿題を出し、ちなみに入学前の春休みにも、中学文法総復習の宿題を出しています。高2、高3は英作文(日本語→英語)を授業でやります。文法問題集3~4冊が宿題・課題になります。高3の冬には最終仕上げの文法問題集をやるそうです。
そして、この大量の文法学習の結果は、センター試験の結果分析会をやると、毎年業者から貴校は文法・語法が弱いというデータが出ています。また大学入試問題の作文をやらせると、中学で習ったはずの、3単現のsや、単数・複数、そういうごく基本も出来ないそうです。
ちょっと難しいことを書こうとすると、グーグル翻訳のような意味不明な英語になってしまうようなのです。これだけ文法をやっているのにどうしてでしょう。
最近の中学では、コミュニケーション重視で、文法をやらないからいけない、ということを言われる専門家の方もありますが、これは現場を知らない人の言うことでしょう。今でも中学校で文法訳読をやっている学校は多くあるようですし、特に進学校と言われる高校に入ってくる生徒は、塾でみっちり文法をやっています。これでも文法の勉強をしたいのでしょうか?文法はひとまず横へ置いといて、ひたすら好きなことで英語を学んだ方がいいのではないでしょうか?
例えば、歌詞つき動画でカラオケなども文法を身につけるにはいいと思います。第Ⅴ文型で目的格補語が過去分詞という、文法マニアの英語の先生なら鳥肌が立つような文も出てくるからです。 |