世界的半導体不足とコロナのダブルパンチ! トヨタなど国内メーカー納期遅延の実態とは!?
(出典:2021年10月15日 Yahooニュース)
今年に入って、新車の納入は1年待ちが当たり前になるなど、あらゆる製品が世界的なサプライチェーンの停滞によって影響が出てきています。
IT機器の部品を製造する東南アジアでロックダウン(都市封鎖)が起きたのが主な原因ですが、それよりも大きな問題が欧米諸国や日本で起きている労働力(人手・能力)不足です。
同時に、物流コストの上昇が欧米諸国や中国などでインフレを押し上げるようになりつつあります。
中国の港湾から輸入貨物を満載した大量のコンテナ船は、カリフォルニアの港湾沖合に停泊していますが、積み込みが大幅に遅れています。
一方、アメリカから中国向けのコンテナ船の数も増え続ており、中国の港湾沖合では大量のコンテナ船が待たされています。9月の上海=ロサンゼルス間のコンテナ船による輸送コストは、7月の2倍以上に引き上げられています。
太平洋の航行を妨げる気象的な問題がない中、物流コストが高騰している原因は「労働力不足」であることは間違いありません。例えば、コンテナを船から港内へ移動させる人員が少なくなっているだけでなく、倉庫などへ運搬するトラックの人員も不足しています。
ウニ・サケ、連日大量死 道東・日高 赤潮と関連か
(出典:2021年9月29日 Yahooニュース*)
その結果、需要に供給が追いついていないため、ひたすら物流コストを上昇させています。カリフォルニア州沖にある海底石油パイプラインを意図的に破損し、海上に流出させる事件を含め、人為的に世界経済を停滞させているのは明らかです。
2020年3月以降、コロナの感染拡大の影響で一時的に世界の物流システムは止まりかけましたが、今度は「北海道の魚介類が死滅している…」と報道されており、在庫の品薄で消費できなくなってきました。
温暖化が寒冷化に一転するまで、私たちはいつでも食べたいモノがたべられくなりつつあり、このような不作・不漁問題、そして物流の遅延は来年も続くと思われます。
それに対して、各国政府はなぜかワクチンを優先的に接種し、労働者の移動の自由を回復する必要がある、と回答しています。ワクチン接種と物流の遅延とは何の関係もないはずですが、その背後には「ワクチンパスポート」を導入したい世界支配層の姿が見え隠れしています。
インフレ不安、「リーマン後」や「石油危機」との類似点と相違点を解き明かす
(出典:2021年10月13日 Newsweek)
世界の流通業界団体である、国際航空運送協会(IATA)や国際道路運送連合(IRU)、そして国際輸送労働者連盟(ITF)は、約6500万人の物流に関わる労働者が加入していますが、陸海空と全ての労働者が不足していることを公表しました。
感染拡大の影響によって、労働者の多くが解雇されたり、離職することが増えていたわけです。現在、さらに多くの労働者が現場を離れると予想されています。当然、流通業界だけでなく、あらゆる産業分野で需要と供給のバランスが保てない状態にあります。
そして、極端な労働力不足とならびにこれが原因で発生している物流コストの上昇が原因となり、世界各国でインフレが始まっています。特にアメリカでは、あらゆる商品の価格が上昇しています。
建材や自動車部品、ホリデーシーズンに必要な食材やハロウィン、クリスマスなどのプレゼントまで値段が上がっています。アメリカでは、朝食によくベーコンやウインナーが食べられますが、昨年比から20%以上も高くなっています。
コロナ影響 「ポテト」が食べられない!?
(出典:2021年10月18日 Yahooニュース)
昨年、労働力不足と飼料価格が高騰し、農家や畜産業者が小麦粉や野菜、果物、そして家畜の飼育数を減らしました。実際に、アメリカでじゃハンバーガーチェーン大手のバーガーキングや、日本のKFCではポテトフライを提供できなくなっています。
ポテトフライの代わりとなっているのがオニオンリングですが、玉ねぎの収穫量も減少しています。今年に入ってから、アメリカでは5%近いインフレ率を維持していますが、労働力不足と流通コストの上昇を解消できなければ、世界中の多くの人が経済的に苦しめられることになります。
|