ホーム > すべての「人」へ、今、起きている本当のことをあなたに 2019年よりもさらに危険な状態になる2020年①
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今回のテーマは、来年2020年に一体何が起こるのかを予測したことについてです。また、2029年までの10年間を動かすことになる私たちの意識についても書いていきます。
今年に入り、米中貿易戦争や欧米諸国とロシアの対立、アメリカによるベネズエラとイラン危機、そして先日から始まった日韓貿易紛争など、先が全く見えない問題が山積みの中、一歩間違えると問題が大きくなり、第3次世界大戦勃発に至る可能性さえあるように思います。
こうした多くの問題の背景には、表向きは「アメリカ・ファースト(イスラエル・ファースト)」を掲げ、自国の利益を最優先するために、現在のグローバリズムの世界秩序を反グローバリズムに変更を迫るトランプ大統領による動きがあることは明らかです。
そして、さらにその背後には、この30年ほど世界中で推進されてきたグローバリゼーションが引き起こした社会矛盾と、それに反対する多くのアメリカ国民による激しい抗議が今も続いているわけです。
トランプ政権は、自ら公言しているように「反グローバリゼーション政権」のように思われていますが、実はそうではないことも明らかになりつつあります。
このような状況はヨーロッパでも起きており、欧州全体で盛り上がっている極右運動は、EU(欧州連合)のような国家を越えたグローバルな組織を否定し、EU内部から解体し、弱体化させようとしています。
今、世界は「反グローバリズム」という勢力が強く主張していることによって、世界は大きく変化しつつあるようです。ところが、その先にある世界秩序についてですが、グローバリズムではないとしても、新しい世界秩序となるものは全く見えてきていません。
むしろ、反グローバリズムは社会に蓄積されたあらゆる不満と怒りを爆破させる起爆剤として作用しており、世界を秩序がない混沌の中に突き落とされる危機感さえ感じられるようになりました。このままでは、日本も含め、世界が流動化し、最終的にカオス化してしまう可能性があります。
世界では、このことが本格的に起きそうなのが来年2020年からという強い見方があります。例えば、20年前の2000年から現在までを振り返ってみると、2001年にいきなりアメリカ同時多発テロ事件が起き、その後のアフガニスタンやイラク侵略戦争がありました。
2008年には世界同時金融危機、いわゆるリーマンショックが起き、2011年には東日本大震災が起き、未曾有の大災害を私たち日本人は経験することになりました。その後、中東にはISのようなイスラム原理主義テロ組織が現れ、欧米諸国とロシアの対立が始まったわけです。
いずれも想像を越えた様々な大事件と大災害に世界中が度肝を抜かれました。この20年というのは、ソビエト連邦が崩壊した冷戦時代の1980~1990年代と比較しても激動であったことは50代以上であれば誰もが知っていることです。
そのような激動の時代に私たちが生きていても、これまで基本的にグローバリズムの原則を土台にした国際秩序はかろうじて機能しており、矛盾と問題が拡大して手がつけられなくなるという状況にはならなかったわけです。
世界は混沌としながらも、ある程度は安定した秩序だけは維持し、特に日本人はテレビやゲームによって読解力を完全に失い、「一億総白痴化」しても不思議と生きていける現実があります。
ところが、反グローバリズム派の声がここまで大きくなり、トランプ政権を筆頭に「自国第一主義」の潮流を背景にした政権が主要国で成立する状況になった今、現在のグローバリズムによる世界秩序の維持はいよいよ難しくなりつつあります。
このような動きのままで残り半年を過ごすことになれば、2020年の新年を迎えた瞬間、既存システム解体の危機に向かうことは間違いないと思います。 | ||
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