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反知性主義と政治家の「何かを言おうとする気さえもなくなっている」ことについて


Image from https://gendai.ismedia.jp

「反知性主義」というキーワードは、日本では2013年の第二次安倍政権誕生から2016年11月のトランプ大統領当選といったように、日本のみならず世界的な潮流となっています。

 

一般的に、その反知性主義が世界的に台頭するに至る背景を「中流層の貧困化」として説明されています。「一億総中流」という言葉に象徴されるように、戦後の日本は大多数の庶民が中流層に属するという幻想を共有する国を作り上げたわけです。

 

しかし、この日本の社会構造は、バブルの崩壊や経済のグローバル化に伴ってだんだん維持するのが困難になってきました。そもそも中流層というのは、「自分は下流層よりは何かしら優越している立場にいる」という根拠のない思い込みによって自身の社会的立場を位置付けてきました。

 

この中流層が貧困化し始めると、根拠のない優越感が崩されたと感じることになり、ほぼ無条件にまず不機嫌になる傾向があります。

 

これは日本に限らず、世界的に反知性主義が台頭してきたことに対するかなり的を射た説明なのではないかと思います。今現在の状況として、アメリカやヨーロッパでも似たようになっており、中流層が貧困化し、不機嫌になっていく中で反知性主義が台頭していった結果、プアホワイトの支持を得たドナルド・トランプが大統領になったり、移民によって追い詰められた下流層の支持によってイギリスはEU(欧州連合)から離脱することになったということです。

 

日本において反知性主義が最初に東京ではなく、地方から台頭したことにはそれなりに必然性があるものと思われます。まず、反知性主義は中流層が貧困化し、不機嫌になっていくことと繋がっています。

 

現在のような東京一極集中によって、徐々に下降の一途をたどっていく中で地方には、不機嫌な空気が少しずつ蔓延していたのではないかと思うわけです。そしてさらに、反知性主義と地方の相性が良いもう一つの理由に「何とかなるさ…」というのがあるのではないかと思います。

 

そして、「何とかなるさ…」を文化の中心に据えている地方には、このような反知性主義的な思考に同調しやすい土壌があるのではないでしょうか?

 

現代社会で政治がなぜ必要かというと、様々な方の立場や利害があって、デジタル化した社会が複雑になったからこそ、最適解に着地させて解決させるためではないでしょうか?

 

言い換えると、世の中がはそんなに単純でないからこそ政治が必要なわけであり、そう考えると、政治家に必要な資質は本来、複雑で簡単に答えが出ない問題について議論して解決していく能力があるべきだと思うのですが、反知性主義はこういう姿勢を放棄し、いかに歯切れのいいことを言うかにだけ能力を最適化しているように思えます。

 

例えば、プロレスラーに政治家が多いのも、真剣勝負と演技(演出)という矛盾した要素を併せ持つことが職業上不可欠なだからとも言えます。

 

しかし、反知性主義が猛威を振るっている昨今の状況を見ていると、もはや政治にはこのようなセンスさえも必要とされなくなったものと考えられます。なぜなら、最近の安倍首相や麻生副総理などを見ていると、もうこの国の政治家は「歯切れのいいことを言えればいい」というを通り過ぎ、何かを言おうとする気さえもなくなっているように見えるのです。

 

つまり、何か言う努力さえ放棄し、国民に対して何も仕事をしていないことをバレない程度でいる、という、いわば末期的な反知性主義の段階にさしかかっているということです。

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