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ドイツのメルケル首相は退任、イギリスのEU離脱が採決、フランスでもデモ隊がついに大統領官邸に突入①

「黄色いベスト」運動後初めてのテレビ演説を行うマクロン大統領
「黄色いベスト」運動後初めてのテレビ演説を行うマクロン大統領 Image from REUTERS

いよいよ今月は、ヨーロッパ各国の未来が決まる月となりつつあります。まずドイツではメルケル首相が辞任の準備に入り、後任を決定することになりそうです。

 

そして、フランスではマクロン政権による燃料税引上げに反対していたデモ隊がついに大統領官邸に突入しました。(10日のテレビ演説でマクロン大統領は、最低賃金の8%引き上げ等を表明し、11日からの議会で家計支援策を提案することを発表した)さらに、イギリスではいよいよEU離脱が議会で採決させる見通しとなっており、これまでの構造が一気に崩れてきています。

 

そこで今回のメインテーマは、フランス全土を席巻し、マクロン大統領の辞任をも迫っているフランスの「黄色いベスト運動」について書いてみようと思います。

 

今、パリを中心にフランス全土の2000ヶ所以上で黄色いベスト運動と呼ばれる大規模な抗議運動が展開しています。これは、マクロン政権が計画している燃料税引き上げに抗議して11月に発生した運動ですが、またもやSNSを通じてフランス全土に広まったと報道されています。

 

デモ参加者が、路上作業用の黄色いベストを着ることからジレ・ジョーヌ(黄色いベスト運動)と呼ばれており、12月に入ってからはフランス全土で約14万人がデモに参加しました。パリでは凱旋門周辺に黄色いベストを着た数千人が集結し、警官隊と衝突しています。

 

広場では催涙ガスや発炎筒の煙に包まれ、一般的に運動への支持は高くなりつつあり、一部の新聞によるパリのデモ後に実施した世論調査では、国民の約70%が支持しているといいます。

 

国民による抗議運動が民主主義の正当なプロセスとして認められている欧米諸国では、デモは決して珍しい光景ではなく、数十万人規模のデモも頻繁に発生しており、抗議運動によって政府の政策が変更されることもあるほどです。

 

また、今回の黄色いベスト運動のように一部のデモ隊の参加者が、警官隊に向かって投石したり、周辺の建物や車両に火を放つなど暴徒化し、混乱に乗じて近隣の商店での略奪行為などが発生することも数年に一度程度の割合でフランスやドイツでは起こっています。

 

暴徒化したデモ隊を警官隊が催涙ガスや放水車で排除する光景も欧米諸国ではたまに見られることではありますが、今回の黄色いベスト運動は、フランスを象徴する凱旋門の落書きと激しい暴力や全国への拡大という規模の点では近年稀に見る激しい運動になっています。

 

また、移民排斥とナショナリズムを主張する勢力と、移民受け入れと社会主義を主張する勢力が、一緒に抗議運動に参加していることも特徴的です。これらはお互いに社会の敵同士として認識していますが、全面的に衝突してもおかしくない集団同士が一緒に抗議運動に参加しているというわけです。

 

これは欧米諸国での抗議運動でもかなり珍しいことで、アメリカでトランプ支持者と反対派が同じ抗議運動に参加しているようなものです。アメリカではまず考えられない協力体制が自然と結ばれているようです。

 

こうした両極端の集団が行動を共にできるのは、現在のマクロン政権に対する強い不満を共有しているからであることは間違いありません。伝統的に政府よりも国民の力が強いフランスでは、長年所得の再配分政策に重点を置いてきたからに他なりません。

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