日本は2020年頃までに財政破綻し、国家主義へと根本的に変化する可能性が非公開情報でも出てきています。つまり、アベノミクスの余波で日本は財政破綻するというものです。
これは1200兆円を越える国債を日本政府が返せなくなることがきっかけになるのではなく、日銀が債務超過し、破綻することが引き金となるというものです。すると、政府は国債の買い手を失うことになり、国債は暴落し、金利は高騰します。これで増大した金利負担に政府は耐えられなくなり、財政破綻するというわけです。
しかし、これは現在の自民党の背後にいるワシントンD.C.、つまりディープステートと呼ばれる軍産複合体とネオコンが描いたシナリオであって、財政破綻の後、日本政府は預金封鎖や資本移動の禁止などを政府が実施するというような内容になっているようです。私が思うのは、これらの処置を通して政府の権限は強化され、日本は国民を上から管理する国家主義へと移行するような一種の権威主義的な社会主義体制に感じてならないことです。
その意味ではアベノミクスというのは、2011年頃から意図的に破綻するように計画された時限爆弾のようなものですが、この時、日本の主要産業は軍需産業になり、これを見越してすでにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、日本の軍需企業の株を大量に購入しています。
しかし、社会主義体制への移行は日本だけで起こるのではなく、本家本元のアメリカでも始まるという見方もあります。アメリカでは国際から株式相場のクラッシュをきっかけに経済危機が始まる可能性があり、その後、アメリカ政府による国民管理が強化され、一種の社会主義体制へと移行するというのが支配勢力のシナリオです。
この危機を契機として現れる社会主義体制の具体的なイメージは、アイン・ランドが1957年に出した「Atlas Shrugged (肩をすくめるアトラス)」を読むと理解しやすいと思います。2012年には映画化もされているので、予告編だけでも見ておくべきです。
Atlas Shrugged Part II Trailer www.youtube.com
Disappear to Galt's Gulch: http://www.GaltsGulchOnline.com Atlas Shrugged Part II now on DVD & Blu-ray: http://www.atlasshruggedmovie.com/atlas-shrugged-part-2-dvd
この小説のタイトルになっているアトラスとは、ギリシア神話の天球を支える巨人神アトラスのことです。私は、この「肩をすくめるアトラス」を21歳の時に原文を読みましたが、この時、アメリカで起業した時にAtlas corporationという会社名にし、さらに2003年に今度は日本で起業した時にもアトラス株式会社と名付け、それは今に至っています。
さて、このストーリーを簡単にまとめると、この世界の政治や経済や文化を支えている頭脳と才能と責任感を持った企業家たちの能力に依存し、それにタカる政府や官僚、そして一般従業員、さらに消費者に対して、もし会社運営をストップしたらこの世界はどうなるのか、つまりこの世界を支えるアトラスのような人々(企業家たち)が「もうやめた」と肩をすくめたら、この世界はどうなるか?というのが、この小説内容になっています。
小説では、舞台であるアメリカ社会はさらに停滞し、混乱し、物資の輸送や交通が麻痺し、農産物や工業製品も生産量が減少し、生産地から消費地の都会まで物資は流通しなくなるというシーンがあります。さらに、停電などエネルギー資源の管理、利用システムも破壊されといったシーンもあります。
そこで主人公のジョン・ゴールトは、全米へのラジオ放送を通じて、新世界秩序(NWO)樹立の必要性と旧世界の搾取的構造破棄を唱えて、彼と企業家仲間の大義を国民に伝えます。政府は慌てますが、混乱した社会に秩序をもたらす人材が政府機関にいないため、ゴールトと妥協を図ろうとしますが、ゴールトは拒否します。
そして、政府機関は彼を捕まえて拷問にかけますが、新世界秩序の企業家たちはゴールトを救出し、残りの企業家たちもついに旧世界に絶望し、彼ら企業家たちと行動をともにすることになります。システム機能不全のために混乱は一層拡大し、その収拾をつける責任ある機関も人材も旧世界にはいません。
最後に、繁栄を極めたニューヨークにすら大停電が起き、アメリカ合衆国は破滅の道を辿ることになります。しかし、ジョン・ゴールトや仲間の企業家たちにとって、この終末こそが、アメリカの破滅こそが、彼らのアメリカ建国の真の始まりというストーリーです。
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