今現在、戦後73年も続いていたピラミッド型組織の崩壊が計画的に進められています。新世界秩序への移行準備については表向けにされていませんが、確実に進められているのがわかります。
これまでの政治や官僚制度、そして大企業というのは、いずれもすでに伸びしろなどはもはや何もなく、新しい世界に作り直さないことには、世界を統治する本当の権力者たちにとっても旨みがないというわけです。最近、そのヒントとして3プラス1のニュースが公式に報じられています。
1つ目は、文科省の次期事務次官と有望視されていた官僚エリートの佐野太局長を解任したというニュースです。
①受託収賄容疑で特捜部が文科省エリートを逮捕
私立大学の支援事業の選定を巡り、便宜を図る見返りに大学を受験した佐野局長自身の子どもを不正に合格させてもらった疑いで逮捕されました。科学技術畑のエースと言われ、事務次官に就く可能性もあると評されていたようです。ある幹部は「輝かしいキャリア」と述べています。
2つ目は、三菱重工が製作した国産航空機MRJがアメリカから大量にキャンセルされたというニュースです。
②MRJ開発遅れ響く三菱航空機、債務超過1100億円
小型ジェット旅客機として日本中の期待を一身に背負う三菱MRJでしたが、三菱重工業は先日、初号機の納入について5度目の延期を表明しました。当初日程から5 年以上もの遅延になるとあって、悲観的な報道も多数見られています。最初から設計がアメリカ仕様になっていないことは報道から伏せられているのがわかります。
そして、3つ目は証券取引等監視委員会が三菱モルガン・スタンレー銀行に対して、日本国債先物取引で不正に価格操作したとして2億円超の課徴金を命じるよう金融庁に勧告したニュースです。
③三菱モルガン外し広がる、政策公庫とオリクス不動産-国債相場操縦で
日本政策金融公庫が、財投機関債3本立て計1000億円の主幹事4社から三菱モルガン・スタンレー証券を除外し、オリックス不動産投資法人も社債2本立ての主幹事4社から三菱モルガン・スタンレー証券を外しています。
すでに東レやKDDI、東京ガスという事業会社が社債主幹事から三菱モルガン・スタンレー証券を除外しており、政府関係金融機関の政策公庫や不動産投資信託にも三菱モルガン・スタンレー銀行外しが拡大しているようです。
最後に、グローバル経済の総本山アメリカ国内のニュースですが、アメリカ企業を象徴するGE(ゼネラル・エレクトロニクス)が1兆円もの大赤字を出しています。
④GEが最終赤字1兆円保険重荷、電力追い打ち
ゼネラル・エレクトリック(GE)は、2017年10~12月期決算で最終損益が98億2600万ドルの赤字(約1兆円、前年同期は34億8600万ドルの黒字)となりました。保険事業の評価見直しによる特別費用を計上したほか、人員削減などのリストラ費用も膨らんでいるようです。電力事業が不振で、米製造業を代表するGEの苦境が続いているようです。
今後、高い次元で「人」による新世界秩序が本当に実現するのか、それとも人類が2種類にはっきりと峻別され、低い次元に残る「人間」には理解することができるのかどうかにも注目すべきです。いずれにしても、残された時間は余り残っていないものと思われます。
そもそもマスメディアが報じている表面的な出来事にとらわれる必要は一切ないというのが現実になりつつあります。それよりも、マスメディアが何度もしつこいくらいに指摘している話題にこそ、本当の動きとして注目する価値があるということです。
結局、人類社会は政府や企業のような組織だけでは既存の社会構造を存続できないわけです。それをよりよく知っている本当の権力が持つファンドがいよいよ拠出されるタイミングが来ています。当然、一般的にはそれとは分からない形での支出ということになりますが、7月後半に向けて大きく動くことになることを静かに待ちたいと思います。
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