金の現物価格、連日で最高値更新 安全資産にマネー逃避
 (出典:2025年2月20日 日本経済新聞)
金(ゴールド)の国際価格であるロンドン金市場の価格が、1オンス=2950ドルの最高値を更新し、円建て金価格でも1グラム=1万5909円を13日につけてから、高値圏で維持されています。
しかし、昨年10月末に1万5000円台を更新してから、現在まで約4ヵ月も1万5000円台から抜け出せないのが現状です。1万4000円台から1万6000円を行ったり来たりと、金価格は足踏み状態が続いています。
金や銀が米国に続々流入、関税に備え空輸急ぐ-「極めて異例」との声
 (出典:2025年2月1日 Bloomberg)
そのような状況の中、イギリスの中央銀行「イングランド銀行」が、約5000トンもの金と銀をロンドンからニューヨークに運び込んでおり、メディアは「トランプ政権が実施する関税に対応するため…」などと報道しています。
米政府が備蓄する「金はまだあるのか?」マスクが監査を要求
 (出典:2025年2月20日 Yahooニュース)
その後、DOGE(政府効率化省)を率いるイーロン・マスクが、ケンタッキー州フォートノックス陸軍基地にある準備金(ゴールド)の調査を求めるようになりました。また、アメリカ政府が保有している約8000トンの金塊のうち、残りの半分(約4000トン)がニューヨーク連邦準備銀行が保管されているとのことです。
ところが、中国などにほとんど売却されており、現物はほとんど持っていないと言われています。だから、急遽イギリスから現物を取り寄せ、タングステンに金メッキを施した偽金を手の届かない場所に置き、表向けだけで本物の金が見えるような小芝居で乗り切ろうとしているわけです。
1セント硬貨の廃止を指示 トランプ氏、製造に倍以上
 (出典:2025年2月10日 日本経済新聞)
それでも、世界中で「金本位制」の復活が確実視されており、そうなれば米ドルの価値は相対的に下落することになります。先日、トランプ大統領は1セントコイン(約1円50銭)の製造を廃止し、徹底的に無駄をなくそうとしています。
近い将来、アメリカでは「銀本位制」も復活させ、銀貨(シルバーコイン)を通貨として使用できるようにするかもしれません。現在、銀価格は1オンス=約33ドルですが、円建て銀価格は1グラム=180円台が視野に入ってきました。
あれよあれよという間に、金価格が1グラム=1万6000円台にまで上昇しましたが、「高値だ」とは何だかんだ言い訳して購入しなかった賢いふりをしている人たちは、「賢い通貨」と呼ばれる銀塊購入のチャンスが訪れています。
しかし、それでも本当は賢くはないので今回も買わないと思います。そうして時代は大きく転換し、次の時代でも出遅れることになります。この1年、「新NISA」とかいう利益が出ても税金を払う必要がない制度を利用し、株式を購入した若い人が増えたとのことです。
その後、利益を出した投資家の話は聞こえず、その分を金や銀購入にあてていたら今頃は100万円が140万円になっていました。まだ40万円資産が増えただけで、これから200万円、500万円になるかもしれません。
【物価高】「もう限界」「どれだけ節約しても…」 悲鳴上げる庶民 これ以上《値上がり》したら 死活問題の “4品目”
 (出典:2025年2月12日 Yahooニュース)
電気料金や灯油、ガソリン価格、米、野菜の価格高騰は、予想以上に厳しい生活を余儀なくされており、これからさらに苦しみが待っているように思います。インフレヘッジに対応しなかった「普通の日本人」は、これから政府に殺されかけます。
すでにワクチン接種で一度殺されかけましたが、真面目で善良なだけの日本人はどんどん余裕を失っていきます。それでも「今だけ、金だけ、自分だけ」をモットーとする悪質な人間よりはまだマシなので、何とか長生きしてください。
実際には、働いて稼いでも生活費でほぼ消えてしまう世界一高い税金を課す日本では、サラリーマンをやっていううちは金どころか、銀さえ買う気が起きないものです。それでも何とか考え方が変わるのなら、私たちAtlasも応援したいと思います。
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