50代になったばかりの人が、覚えるそばから忘れていく、いわゆる「年のせい」「老化」と言いますが、ある程度の年齢になりますとそうしても記憶力が悪くなるのは事実です。
一度覚えたことを忘れなければ、語学の天才になれるだろう、若いころに戻りたい、と多くに人が思うのでしょうが、実はこの忘れるということは人間にとってとても必要なことだというのです。そうやっていろいろなことをなかったことにして、何とか自分を保っているわけなんですね。
ところが、残念なことに忘れたいことを忘れたり、覚えておきたいことを覚えていたりする使い分けまではできないのです。これは脳や心がパソコン上のデータのように勝手にふりわけてしまうからです。
この脳や心のシステムを理解して、効率よく語学学習に利用する方法もあるようなのです。勉強するときはドンドン詰め込んで、忘れたと思っても気にしないこと。たまに机上から離れてみて街に繰り出してみて現実の風景の中で忘れた単語や状況などの記憶を呼び起こしてみてください。
忘れることは人間に必要なことです。あまり気にせず、楽しく語学学習を続けていきましょう。 |