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中国が目指すグローバリゼーション(中華思想)と第一列島線の確保

更新日 2020年9月5日

 

週のはじめに考える 中国「戦狼外交」の誤算
2020年8月31日 東京新聞へのリンク画像です。

(出典:2020年8月31日 東京新聞)

 

アメリカと中国による対立について理解するためには、中国共産党の基本的な目的と目標を確認する必要があります。

 

日本のテレビや新聞などでは、「中国はアメリカに代わる覇権国を目標としている」という見方をしていますが、必ずしもそうではないわけです。まず、中国経済の安定的な成長を維持するために原油や食糧調達の航路(陸・空・海)を確保しようとしています。

 

また、他国の侵略を心配する必要のない海域の確保や、イギリスとのアヘン戦争以降、欧米諸国に侵略される前の影響力の回復を目標としているように思います。

 

「シーノミクス」は封じられない(The Economist)
2020年8月18日 日本経済新聞へのリンク画像です。

(出典:2020年8月18日 日本経済新聞)

 

中国だけではなく、国家が安定するためには原油や食糧の調達が最も重要であることは明らかです。そういう意味では、中国は原油や天然ガスなどエネルギーの約80%、食糧のほぼ100%を自給できていますが、海外からの輸入に依存する部分もあります。

 

エネルギーと食糧を安定的に確保するためには、原油のほとんどを輸入している中東諸国との航路の確保が重要となります。特に、海賊が出没するマラッカ海峡の通行権の確保と安全性が、保証されなければならないわけです。

 

また、中国は1842年の起きたアヘン戦争から1949年に建国した中華人民共和国の成立までの107年間、欧米諸国や大日本帝国による侵略と植民地化、そして内戦の歴史の中で飢餓や虐殺などあらゆる苦難を経験してきました。

 

そのような歴史が二度と繰り返されることがないように、多くの中国人は外国からの侵略を絶対に許さない安定した国家が確保されなければならないと考えています。

 

中国が一帯一路で進める軍事、経済、文化、すべてを統合的に利用する戦い
2020年7月14日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2020年7月14日 Yahooニュース)

 

さらに、国家として安定した社会が確保されたことを前提に、欧米諸国や日本からの侵略以前に存在した中国の国際的な影響を回復するという目標があります。現在、中国共産党は中央アジアやヨーロッパ、中東などを結ぶ「一帯一路政策」を実施しています。

 

そして、アフリカまで至る広大な領域で中国の政治経済や文化、そして科学技術の影響力が高まることを目標に、諸外国との相互発展の関係を基本に構築しようと官民一緒に働きかけているわけです。

 

特に、日本のマスメディアが「中国が覇権国になろうとしている…」などと報道する理由は、「対米従属」と「中国敵視」を宣伝することで記者や自称・評論家、そして大学教授が仕事をもらえるからです。

 

いずれにしても、このユーラシア大陸全体を「中華思想」で埋め尽くしたいと考えていない中国は、アメリカのような覇権国になりたいとまでは思っていないように感じます。

 

中国は、あくまで自分たちの国益が守られる範囲を確保し、中国ならではのグローバリゼーション(中華思想)によって諸外国の経済発展を助けようとしているのかもしれません。つまり、中国は世界を支配したいわけではなく、中国を中心とした国際協調体制を構築したいということです。

 

当然、中国が考える国際協調体制を信じる国はまだ少なく、共産党を中心とした中国人全体の言動を世界中の人々に注目されることになります。

 

中国が台湾を武力攻撃した時にアメリカは中国に勝てるか?
2020年8月27日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2020年8月27日 Yahooニュース)

 

さて、中国が考える国際協調体制を実現するために必要なのが、「第一列島線」の確保であることは明らかです。第一列島線とは、九州から沖縄、尖閣諸島、そして台湾からフィリピン、さらにベトナムまでの領域です。ちょうど南シナ海周辺にあたるエリアでもあります。

 

中国は、この第一列島線を自国の領域にすることで、欧米諸国の影響を受けずに中国が国際的に活動できると考えています。中国は、このことについて諸外国に対して全く妥協しないことを宣言しています。

 

第一列島線の確保は、欧米諸国による中国本土への侵略を阻止し、原油や天然ガスの調達のために不可欠な航路として認識されています。そして、中国の第一列島線を脅かしているのが、アジア太平洋地域で覇権を握るアメリカです。

 

中国にとってアメリカは最大の仮想敵国であり、アメリカをグアムからパプアニューギニアまでの「第二列島線」の外側に後退させ、西太平洋の覇権を巡ってアメリカに対抗するというのが中国の計画であるということです。

 

すでに中国が仕掛けたハイブリット戦が始まっている
2020年8月27日 ガジェット通信へのリンク画像です。

(出典:2020年8月27日 ガジェット通信)

 

中国は、アメリカにアジア太平洋地域の影響力を確実に排除し、目標の実現を目指しています。その他、外交戦や国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦などでもアメリカを凌駕し始めています。

 

そして、このような「超限戦」には、戦術として総合方向性や共時性、制限目標、無制限手段、非対称、最小消費、多元的協調、そして全ての過程の調整と支配が必要になると中国は考えているわけです。

 

それに対して、アメリカは何とかして中国の台頭を抑え込み、第一列島線を中国の領域にさせないために日本やオーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マレーシアなどの同盟国と協力し、この海域を自由が保証される国際水域として維持しようとしています。

 

これらの同盟国のリーダーであるアメリカは、日本や韓国にある米軍基地や太平洋上で待機する空母機動部隊を中心に巨大な軍事力を展開しています。

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