習近平が突然の「節約令」、中国の食糧危機は意外と深刻?
(出典:2020年9月4日 Newsweek)
中国が「国家安全維持法」を導入したことによって、世界各国は香港の人権弾圧や新彊ウイグル自治区の強制収用所への反発を強めているのは明らかです。
また、決壊が心配される三狭ダム周辺地域の大洪水や食糧危機、そして南シナ海と台湾海峡を巡って欧米諸国との深刻な対立も懸念されているわけです。
中国国内では、明らかに習近平主席と李克強首相との権力対立が起きており、中国は様々な深刻な問題が噴出しているように見えます。しかし、本当にそうなのでしょうか?西側メディアのプロパガンダではないでしょうか?
中国各地で起きている反政府運動は、共産党政権が崩壊し、中国そのものが分裂してもおかしくない状況に追い込まれる見方も出てきていますが、中国の国内情報を分析している信頼できる専門家やシンクタンクなどの情報では、むしろこれから中国がさらに発展していくと分析しています。
遠藤誉 中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
(出典:Newsweek)
そうした信頼できるシンクタンクこそ、遠藤誉氏が主催する「中国問題グローバル研究所」です。まず、遠藤氏の日本語は非常に論理的で緻密であり、日本語のまま中国語や英語に翻訳しても十分に通用する内容となっています。
ところが、私たち日本人が使っている現代日本語では、ヨーロッパ諸語(英語やフランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語など)から翻訳する際、文化背景を詳しく説明しないと理解できない(自然に読めない)のが現状です。
大学教授や作家が書く日本語というのは、日本で生まれ育った人の背景で表現されているわけです。日本語が読める外国人であっても、文化背景の違いからいつまで経っても理解できないことがあります。
さて、Atlasマンツーマン英会話では、世界40ヵ国、10ヵ国語から500名以上の外国人講師が在籍しています。英語や中国語もマンツーマンレッスンで教えていますが、文化背景を日本語で説明する時、親切に通訳してしまうと3倍も時間がかかってしまうわけです。
あくまで日本語という言語が劣っているということではなく、日本人は2000年以上の間、ラテン語のに相当する「漢文」を「ひらがな」や「カタカナ」にし、外国文化を解読してきたということです。昔の日本人は古典漢文(漢籍)を学んでいましたが、現在は英語を学んでいます。
つまり、紀元前後の漢王朝時代から清王朝(江戸時代)までは中国語、そして明治時代からはオランダ語や英語を日本人エリート(現在とは異なり、本当に頭が良い)たちが努力しながら学んできたということです。
結局、中身のない日本の大学教育や企業研修の内容を考えてみると、戦後75年間、日本人が一体何を学んできたのか全くわかりませんが、中国についてあらゆる誤解があることは明らかです。中国だけではなく、そもそも日本から出たことがない人に何が理解できるのでしょうか?
中国は人治国家? それとも法治国家?
(出典:2015年6月23日 Searchina)
よく聞かれるのが、「日本は法治国家で、中国は人治国家」というフレーズです。戦後75年間、アメリカに支配されてから日本は中国の漢字文明の一部として2000年近く存在してきたわけです。
そして、私たち日本人は独自に組成された漢字を使いながら「漢字文明」を生きています。もはや、中国や朝鮮半島との国際(人間)関係からは逃げられるわけがなく、お互いに協力しながら生きていくしかないのは明らかです。
日本という国は、長い歴史の中で歴史的に覇権国であったことがありません。東アジアの端にある文明国の一つです。
だから、日本文化を外国人に説明するのに表現を抽象化したり、意味の凝縮をスムーズに行うことが十分にできないのが現実です。
英語や中国を使わずに日本語で説明しようとすると、最低限3倍の労力がかかってしまうということです。実は、私たちが使っている日本語は深刻な問題を抱えています。しかし、狭い生活空間や職場の中で生きているだけではそのような問題を感じることはありません。
私は、英語や日本語、韓国語、中国語、そしてヨーロッパ諸語の4技能(読む・書く・聞く・話す)が可能な人間です。しかし、日本で生まれてからというもの、40年以上も日本人(日本語)という抽象力や観念力の足りない人々と苦闘してきました。
そのチャットでは、本音が交わされていますか? 「非対面コミュニケーション」の時代に人事が取り組むべきこととは【#コロナとどう暮らす】
(出典:2020年7月17日 Yahooニュース)
諸外国と比べると、明らかに日本人の多くは非論理的で不合理な日本語や英語を話したり、書いたりしています。私は、21年も日本で語学スクールを運営してきましたが、この国で一部の人以外に誰に理解されないことを「宿命」としてこれまで生きてきました。
私は、自分の生まれた時からの宿命として、長く住んでいたアメリカを離れ、21年前に日本に帰国しました。その後、完全に日本文化に染まらないように何とか「今、起きている本当のこと」を伝えてきたと思います。
コラムやメッセージなどで、何とか日本以外の国で普通に考えられていることや、知識、思想、学問などについて書くことで日本人の底上げを狙いましたが、私の苦悩を本当にわかってくれる人は少ないわけです。
私は、週6日1日12時間も働きながら国内外の情勢や日本社会の情報分析に当たっています。今日は、もうこれ以上の日本の問題について書きませんが、これまで6年以上も書いてきたコラムやメッセージを振り返って読んでみてください。
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