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海外で現地の方に道や時間を聞かれる理由
 「日常での差別(区別)」



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私は、日本で生まれ、7歳の頃にアメリカに移住し、3年間を除いて20年以上もカリフォルニアに住んでいました。

 

とはいっても、見た目は生まれた時からアジア人のままです。日本人のなかでもハーフ顔と言われる顔の方はいますが、背が高いせいか、私はどちらかというと「平たい顔族」ではなく、「濃い顔族」であると思われます。

 

だから、アメリカなど外国で道を聞かれることがほとんどありません。ところが、日本ではよく道を聞かれたり、スマホで記念写真をお願いされることがよくあります。「なぜ私に頼むのか?」と思うわけですが、それはよく考えたら差別的ではなく、区別的思考があるのかもしれません。

 

一方、アメリカやヨーロッパの道を歩いていて、アジア人なのによく道を聞かれる日本の方がいます。例えば、駅で電車を待っている時、「この電車はどこに行きますか?」と複数の方に訊かれるというのです。

 

当然、旅行者であれば現地の言葉さえ話せないことからも、何とか英語で答えようとしますが、一方そこに数年住んでいる多くの日本人もその時は「なぜわざわざアジア人の私に聞くのだろう?」と思ったようです。

 

欧米諸国に住んでいる比較的平たい顔族の日本の方は、現地でよく道を訊かれたり、時間を訊かれたり、気軽に声をかけられる傾向があります。しかし、このようなことを聞くたびに考えておくべきことがあります。

 

それは、あなたはここ日本で、年々増えている外国人観光客に日本語で何かを尋ねられたことがあるかどうかです。

 

ほとんどの人がそのような経験などないと思われます。なぜなら、何か聞くのであれば見た目が日本人の方を選ぶからです。あえて金髪で鼻が高い白人に対して「この電車はどこに行きますか?」などとは普通は訊きません。

 

だからこそ、外国で平たい顔族である日本の方にわざわざ道や時間を聞くというところに興味をそそられるわけです。周辺には、明らかに現地の言葉を話している白人が大勢いるにもかかわらず、わざわざアジア人に訊いてくるというのは、考えてみればこれは差別(区別)的な思考が働いている可能性があります。

 

差別という言葉は、悪いイメージを伴って現在でも使われます。差別的な発言や差別的な思想、そういうものは多くの国で一般的には悪いものとされています。

 

そして多くの良心的な方は、「自分は差別主義者ではない」と思っています。具体的には、「人種や国籍だけで他者を判断するのは悪いことであり、自分はそうではない」と考えて生活していることがわかります。

 

私自身、そのように考えており、肌の色が白から偉いとか、いわゆる先進国出身だから後進国出身者を見下しても許されるなど、そのようなことを考えたことはありません。

 

ただ、見た目はアジア人である日本人にわざわざ道や時間を尋ねてくるという現象は、ある意味差別(区別)的であると考えられるわけです。というのも、それはアジア人の見た目をしている人間すべてが、アメリカやヨーロッパの都市部以外では「外国人である」と決めつけられているからに他なりません。

 

アジア系アメリカ人やヨーロッパ人の中にも現地で生まれ育った方もいます。移民が増えている欧米諸国にとってはもはや白人だからアメリカ人やイギリス人、フランス人というわけでもなくなりつつあります。

 

そして、欧米社会では差別される側にいる私たち日本人もこれ以上差別されるのは嫌なはずですが、実はアジア人であることを確認しようとする瞬間、私たち日本人でさえ差別(区別)的思考を持っているのではないでしょうか?

 

特に、アメリカ西海岸には様々な人種のるつぼになっており、両親が韓国人であっても、自身はアメリカで生まれ育ったため「自分はアメリカ人である」と言う方もいます。両親が中国人で自分の第一言語は中国語だから、中国本土に住んだことがなくとも「自分は中国人」と考えている方もいます。

 

だから、見た目はアジア系でも生まれも育ちもアメリカで、アイデンティティーもアメリカ人だと考えている方が数えきれないほどいることになります。このように考えると、道や時間を尋ねてきた白人の方々は、アジア系の見た目から外国人という偏見がなかったのかもしれません。

 

ただ単純に、たまたま近くにいた人に声をかけただけではなかったのでしょうか?それに対し、海外に住む多くの日本人は「私はアジア人なのになぜわざわざ道を聞くのか?」と思ったというわけです。

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