日本人の英語力、世界「53位」は『低い』のか?9年連続下落中のランキングを止めるには。
(出典:2021年2月23日 留学プレス)
外国人在住者の割合が他の都道府県よりも高い北海道は、リゾートやビジネスでグローバルな街が存在しています。
その背後には、外国人起業家・投資家に向けた支援やビザ要件の緩和、そしてMICE*の誘致など地道な活動があるからです。そして、2030年の冬季オリンピックを誘致する予定の札幌市の英語活用とグローバル戦略についても注目されています。 *MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称。
コロナ危機によって人口増加率が高い札幌市は、コロナ前には多くの訪日外国人観光客が訪れています。実は、その外国人の層が他の都市とは一味違い、ビジネス目的の比率が高くなっています。
コロナ後の札幌市のビジネスをけん引するのは「スタートアップ」であり、グローバルを武器にして東京や大阪、福岡などとの差別化を図りたいと、北海道知事や札幌市長は考えているのではないでしょうか?
STARTUP CITY SAPPORO
(出典:START UP SAPPORO)
そのためには、グローバル創業・雇用創出特区に選ばれ、地域限定での規制や制度改革を推進する必要があります。特に、ニセコエリアや札幌市はグローバルスタートアップの街として注目されていく可能性が高いと思います。
市役所や町役場にはスタートアップを支援する部署が必要となり、日本人も含めた起業家や投資家の創業支援を行う拠点も探さなければなりません。誰でも使えるコワーキングスペースやイベントスペースを作れば、多くの人で賑わうものと考えられます。
また、外国人向けに英語が堪能なカウンセラーが常駐し、外国人の創業支援を行う必要もありそうです。日本でビジネスをはじめたい海外からの起業家からの相談は、市役所や町役場には毎日のようにメールなどで届いています。
コロナが完全に収束する今年夏頃は、直接窓口に来訪する外国人と北海道内で創業している起業家や投資家、そして地元企業とのマッチングを請け負う機会も増えてくるものと考えられます。
「外国人起業活動促進事業(北海道スタートアップビザ制度)」について
(出典:2019年12月24日 北海道庁)
さらに、札幌市はビジネスチャンスが多い東京や大阪、福岡などや、中国や韓国、そして欧米諸国など海外からアクセスしやすく、立地的な魅力も高いように思います。起業家が世界中から訪れるようになれば、世界的な企業とつながれるチャンスも増えてくるはずです。
そして、スタートアップのためのビザ制度で制限が厳しい従来の経営ビザの要件を緩め、在留資格を得られるようにする必要があると思います。すでに、アジアやヨーロッパから様々な質問が集まってきています。
北海道発、札幌発のスタートアップを生むためには、海外で開催されているイベントに参加できるように売り込むことも必要です。
日本のスタートアップが、海外のイベントに出展することは困難ですが、道内に住んでいる起業家や投資家とマッチングができればハードルは下がると思います。そのためには、やはり英語力が必要なのは間違いありません。
英語でのプレゼンは、海外でビジネスを展開するには必須のスキルです。英会話スクールに通って、英会話が上手くなる人も多いです。最近は、コロナの収束時期が見えてきたのか、英語力を向上させている印象があります。
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