海外展開成功事例集 - ジェトロ
(出典:ジェトロ)
いよいよコロナ後の機運が高まる中、北海道や札幌市から世界に飛び立つことが求められているように思います。
例えば、コロナ前の成功事例を紹介すると、札幌に拠点を構えるシステム開発会社の株式会社イークラフトマンは、ベトナムとロシアでビジネス展開を行っています。
主に食品流通分野のEDI(企業間電子商取引)に特化したシステム開発・提供ですが、受発注、出荷、請求・支払いなどの各種取引データを、企業間でやり取りする電子商取引(EC)の仕組みは、受発注から請求・支払いまでの取引業務を自動化しています。
日本人にはロシア製の製品の需要はないですが、ベトナムでは同じ社会主義国としてロシア製品に対しての偏見がないため、ロシアで開発した製品をベトナム市場に展開し、ベトナムを通じてASEAN諸国や欧米諸国などに供給できればと考えているようです。
このような成功事例を見ている若い起業家から、コロナ後の世界進出は時間の問題であるように思います。札幌市のグルーバル化を公的に後押ししている市役所でも英語が話せる人材は揃っています。
なぜかと言えば、その多くがAtlasマンツーマン英会話に通っているからです。札幌市では、すでに英語や多言語を話せる人材がいますが、2030札幌・冬季オリンピック開催に向けて全体的に英語の必要性を痛感し始めています。
札幌がポートランドに?再開発ラッシュの未来観
(出典:2020年7月29日 日本経済新聞)
また、国連会議やスポーツなどの国際イベントが毎年開催される札幌市では、英語で熱意を伝えるためのプロモーションがどうしても必要です。札幌市は、アメリカのポートランドやドイツのミュンヘン、そしてロシアのノボシビルスクなどと姉妹都市関係にあります。
さらに、中国の瀋陽や韓国の大田(デジョン)とも提携しており、札幌市の職員が現地に行ってお互いの交流を深めた結果が出ています。地方都市の札幌であっても、英語や外国語ができれば活躍の場は確実に広がります。
そして、札幌市のMICE構想は進んでいませんが、国際会議や展示会などのビジネスイベント誘致の取り組みは以前から行われており、過去5年間の国際会議の開催数も増えています。MICE誘致には、国際会議に使える施設やホテルの他、後は外国人の受け入れ環境の整備だけです。
札幌のMICE施設、計画進まず コロナ禍で需要不透明 市「縮小も視野」
(出典:2021年3月11日 北海道新聞)
MICE関連の客は、狸小路商店街やすすきのエリア、定山渓、そして藻岩山などを訪れることが多く、英語と中国語、韓国語で書かれたパンフレットはすでに置いてあります。実際に、狸小路にある飲食店では、英語や中国語のメニューがまだ置いてありました。
外国人向けの宿泊施設にはWi-Fi設備があるのは当たり前となり、コロナ後にラーメン店や寿司屋には外国人観光客が戻ってくることになれば、街の風景も再び活気が戻ってくるものと考えられます。
2020年2月までの札幌は、町全体に英語に対応するムードが充満していたように思います。外国人に人気の雑貨屋には、商品の特徴を説明するために英語のパンフレットやパネルが未だに置かれています。
インバウンド客の広津が全体の半分を占めていた店舗では、簡単な積極ではポケトークを活用してコミュニケーションを取っている姿がありました。日本ならではのお土産を求める外国人は多く、英語で使用方法を伝える必要があるものは、しっかりと口頭で伝える必要があると思います。
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