真・防衛研究チャンネル
(出典:Youtube@真・防衛研究チャンネル)
ウクライナ戦争の戦況をリアルタイムで知るには、欧米や日本のマスメディアではなく、現地の人たちがアップするユーチューブの動画しかありません。
しかし、日本のユーチューバー(軍事マニア)が現状を詳しく説明しています。1ヵ月も続いたウクライナ戦争で、ロシア軍が苦戦していることは明らかです。ロシア軍は制空権を奪ったにも関わらず、情報戦でウクライナに負けています。
ウクライナというよりは、アメリカ空軍の情報機関がウクライナ軍に直接、ロシア軍の居場所と配置をGPSで正確に伝えてドローン攻撃を仕掛けているわけです。
プーチン大統領は大誤算…米英最強「特殊部隊」がウクライナ侵攻前から現地潜入し暗躍
(出典:2022年3月29日 日刊ゲンダイDIGITAL)
また、ウクライナ国内にはアメリカ陸軍特殊部隊「デルタフォース」や海軍特殊部隊「ネイビーシールズ」、そしてイギリス陸軍特殊空挺部隊「SAS」も現地に送り込まれていると報道されています。
首都キエフの北側にあるアントノフ空軍基地で、ロシア空挺師団の特殊部隊「スペツナズ」の中隊約200人が全滅したのは、アメリカとイギリスの協力によるものです。スペツナズは、軍用ヘリで空港に着陸した直後、待ち伏せしていたウクライナ軍約4000人によって完全に包囲されました。
空港を制圧したこと自体が罠であり、後続のロシア戦車部隊がチェルノブイリから急いで南下しても間に合わなかったようです。要するに、ロシア軍の動きはアメリカとイギリスに傍受されてウクライナ軍に通報されているということです。
実際に、ロシアの大型輸送機はキエフ郊外で撃墜されています。また、キエフ南部に配置されていたウクライナ軍の背後に回り込もうとしたロシア軍の特殊部隊も、このように全滅したと考えられます。
つまり、米軍やNATO軍は、ロシア軍のウクライナ侵攻を想定して戦闘の準備をしていたということです。2014年のロシアによるクリミヤ併合後、アメリカ国防省やCIA、MI6、そして陸海軍の特殊部隊が軍事顧問団として派遣されていました。
対戦車砲「ジャベリン」、ウクライナ抵抗の象徴に ゲリラ戦で有効
(出典:2022年3月18日 時事通信)
イギリスとアメリカは、ロシア軍の攻撃を周到に準備していましたが、特に米軍の教官たちを中心にウクライナ軍の軍事強化が行われてきたということです。さらに、アゾフ大隊(ネオナチ)にジャベリンなどの対戦車ミサイルの使い方を教えたものと考えられます。
さらに、サイバー部隊には暗号化した信号データの読み方やサイバー戦などの軍事指導をしていました。だから、ロシア軍は多くの戦死者を出したわけです。実は、ロシア軍の通信は暗号化(スクランブル)されていなかったようです。
だから、ロシア軍の情報はアメリカの通信機器で傍受され、ウクライナ軍にそのまま伝えられました。ロシア語を理解できるウクライナ兵士は多く、そもそもロシア語とウクライナ語は方言の違いでしかありません。
ロシア軍は、情報戦でウクライナ軍に負けていましたが、資源や人材で優勢さを保ちながら東部2州を占領しました。大きな損害を出しながらも、少しずつ占領地域を増やしていき、アゾフ大隊はもうすぐ全滅するところまで来ています。
現在も戦闘は続いていますが、停戦協定は進んでいません。もし停戦合意が成立したとしても、ロシア軍はウクライナ全土の制空権を支配し続け、米軍やNATO軍が支援しているゼレンスキー政権に対して警戒を緩めないはずです。
首都キエフでは戦闘が確認されていませんが、第二の都市ハリコフや東部マリウポリでは市民を人間の盾にしているアゾフ大隊が市街地や市役所に立て籠もって戦闘が続いています。だから、巻き込まれた民間人に多数の死者が出ているわけです。
ネオナチの民族主義的な信念というのは、死ぬまでロシア軍と戦うという覚悟で成り立っています。ゲリラ戦でしかロシア軍には太刀打ちできないので、防空壕に非難している民間人を人質にとって移動させながらロシア軍と戦っています。
問題は、ウクライナのネオナチがロシア軍に勝ってしまうと、世界中にいるネオナチ思想の集団がウクライナに集結してしまうことです。欧米諸国には、白人至上主義のネオナチが黒人やアジア系住民を狙って暴行する事件が起きています。
ウクライナにチェチェンの“残虐部隊”投入 プーチン氏に忠誠を誓う“カディロフツィ”
(出典:2022年3月20日 TBS NEWS)
だから、アメリカはトルコ軍が隔離しているISやアルカイダなどのテロリスト・ネオナチ集団をポーランドからウクライナに解き放とうとしています。一方、ロシアはチェチェン共和国の地獄の軍団をマウリポリに派兵しました。
地獄のような戦争を経験していたチェチェン共和国のカディロフ首長は、プーチンの親衛隊である残虐部隊約5000人がすでに投入されています。いよいよ、ウクライナ戦争は泥沼化して地獄の戦いになりつつあります。
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