バイデン氏、「ロシアが侵攻の口実でっちあげを画策」 数日中の攻撃もあるとの見方
(出典:2022年2月18日 Yahooニュース)
ウクライナ情勢の緊張が続いていますが、実は中東でもロシアの動きが活発になっています。アメリカは、ウクライナの近隣国であるポーランドやルーマニアに3000人規模の兵士を派遣しました。
また、ドイツはNATO加盟国のリトアニアに350人の兵士を派遣し、イギリスもポーランドに350人の兵士をそれぞれ派遣すると発表しています。一方、戦争を回避するためにフランスのマクロン大統領やドイツのシュルツ首相は、モスクワでプーチン大統領と会談しました。
プーチンは、ウクライナ情勢の緊張緩和に向けたマクロンやシュルツの提案を前向きに評価しています。現在、欧米諸国との間で妥協点を探し、外交交渉を通じて落としどころを探っているように見えます。
フランスやドイツなど、EU諸国による外交交渉は続いていますが、この問題の当事者であるアメリカのバイデン政権は、ロシアの安全保障上の問題ではなく、プーチンだけを狙い撃ちにする「パラノイア」に陥っているのは明らかです。
ロシアは、自国の安全保障が脅かさせており、その原因はNATOがウクライナまで拡大していることにあると指摘しています。このことは、マクロンとの首脳会談で認めているようにお互いに共有されている危機感です。
しかし、アメリカのバイデン政権やマスメディアは、ロシアの立場やヨーロッパ全体を理解しておらず、ウクライナへの軍事侵攻はプーチンの個人的な野望であると、信じ込んでいるように思います。
イスラエルがシリアの首都近郊を越境攻撃する一方、トルコは北東部のロシア軍基地近くをドローンで爆撃
(出典:2022年2月18日 Yahooニュース)
「数日以内に、ロシアがウクライナを侵攻する…」などと、戦争が起きる日時を予想するなど明らかにバイデン大統領は意図的にアメリカを自滅させています。そもそも、バイデンは3,4人の影武者がいるようで、毎回言っていることが異なっています。
バイデン政権は、NATOの安全保障の枠組み変更と、アメリカ中心の世界秩序が弱体化していくことを恐れていると思います。だから、ウクライナ情勢に強く固執しているわけです。しかし、ロシアがアメリカに対抗し、変更を迫っているのはヨーロッパだけではありません。
ウクライナ情勢の陰に隠れてほとんど注目されていませんが、中東ではイスラエルがシリアの首都ダマスカス近郊にミサイルを発射したと報道されています。
実は、以前にもロシアはイスラエルに近いシリア南部のゴラン高原とシリア北部のイラクに近いユーフラテス川上空で、ロシア空軍とシリア空軍の合同パトロールを実施したと発表しています。
プーチン大統領は、2017年にシリアのアサド大統領との間でロシア軍がシリアの西海岸にあるフメイミム空軍基地を50年間使用できる協定を結び、ダマスカス郊外の空軍基地でロシア空軍とシリア空軍が合流するようになりました。
Israeli Army Simulates Northern War as Hezbollah ‘Precision’ Missile Threat Looms
(出典:2022年2月4日 the algemeiner:アメリカのユダヤ系新聞)
つまり、ロシアのイスラエルに向けたメッセージとして、レバノンの武将組織「ヒズボラ」がイランの協力を得て、港湾や軍事施設などのインフラに大きな脅威を与える地対空ミサイルを配備していることを伝えているということです。
また、ヒズボラはレバノンからイスラエルに向けてミサイルを発射する構えを見せています。一方、イスラエルはイランがレバノンにミサイルの部品を密輸しようとする動きを阻止するため、密輸ルートになっているシリアを空爆しています。
ロシア空軍とシリア空軍による合同パトロールは、イスラエルはシリアの主権を尊重し、空爆を停止するに伝えているのは明らかです。さらに、合同パトロールが実施されたゴラン高原は、イスラエルが不法に占領しているシリア領の一部です。
空軍機は、シリアの国境上空のルートを飛行しており、ゴラン高原に対するアサド政権の主権を主張するメッセージである可能性が高いと思います。そして、イラクにある米軍基地に対してのメッセージでもあります。
旧約聖書のエゼキエル書と中東戦争
(出典:2018年1月9日 Atlasマンツーマン英会話)
要するに、ロシアはシリアやイランの同盟国のような存在であり、近い将来、旧約聖書に書かれている「エゼキエル戦争」が起きることを伝えているのかもしれません。その準備として、ロシア国防省は北海艦隊とバルト海艦隊の大規模な海軍部隊をシリアのタルタス港に派遣しました。
ロシア海軍は、水陸両用の特殊部隊を上陸させ、装甲車や貨物を輸送する訓練を行うと発表し、艦船と航空機、そして数万人の兵士を同行させる予定です。この作戦は、これまでロシアがシリアに展開した中でも最大規模の軍艦と軍用機が集結しています。
ロシア政府は、今回の海軍演習をロシアの国益を守り、海上からの軍事的脅威に対抗することを目的としています。地中海や北海、大西洋北東部、太平洋、そして北方領土近くのオホーツク海で実施されます。
日本のマスメディアは報道していませんが、実はロシアにとってウクライナは主戦場ではなく、これから中東各地で武力衝突が起きるのは間違いありません。すでに中東で最も大きな影響力を持つロシアは、現地の米軍基地を追い出す寸前まで来ています。
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