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Black Lives Matter protest, Trafalgar Square 31 May 2020
 (出典:2020年6月3日 STRAND lines)
「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」抗議運動は、アメリカ国内だけではなく、すでに世界的な運動として拡散しています。
世界で唯一、日本のマスメディアだけはこのことを報道していませんが、まずイギリスでは都市封鎖に抗議する数千人が抗議デモをロンドン中心部で行われています。
トラファルガー広場を中心に、デモ隊は「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」のプラカードも多く見られ、フロイド氏の死に抗議するため一部はアメリカ大使館に向かったとも報じられています。
ドイツでは、ベルリンのブランデンブルグ門の前に、「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」と「正義は待っていられない(Justice can't wait)」のプラカードを持った数百名が集まり、激しい抗議デモを行っています。
Violence breaks out as 20,000 people attend Black Lives Matter protest in Paris
 (出典:2020年6月4日 CGTN)
フランスのパリでは、「息ができない(I can't breathe)」、「私たちはジョージ・フロイドだ(We are all George Floyd)」などのプラカードを掲げた群衆が集まり、膝をつくポーズでジョージ・フロイド氏への連帯を示し、その後もデモ行進をしました。
Anti-Racism Protesters Around The World Demand Justice For George Floyd
 (出典:2020年5月31日 HUFFPOST)
北欧のデンマークでは、首都コペンハーゲンにあるアメリカ大使館前に数千人が集まり、ジョージ・フロイド氏の死に抗議するデモが行われています。「正義なくして平和なし(no justice, no peace)」のプラカードが見られています。
US anti-racism protests stretch to distant New Zealand
 (出典:2020年6月1日 DECCAN Chronicle)
オセアニアのニュージーランドでは、オークランドやクライストチャーチなどで「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」に連帯する大規模な抗議デモが行われています。こちらもアメリカ大使館前をデモ行進しています。
この他、イタリアやブラジル、メキシコ、アイルランド、カナダ、ポーランド、オーストラリア、そしてシリアなど中東諸国でもプラカードなどを掲げた抗議デモが行われ、いずれもアメリカ大使館前を通っています。
世界中の人々は、ジョージ・フロイド氏の死に抗議し、これに連帯する運動は世界的に拡散しています。その理由は、フロイド氏の死が新型コロナウイルスを伴う都市封鎖(ロックダウン)の影響によって、経済的に困窮している黒人をはじめとした多くの人々の感情の象徴となったからです。
抗議運動の2つのスローガン、「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」と「息ができない(I can't breathe)」は、各国政府が実施した都市封鎖によって経済的に苦しくなり、窒息しそうになっている人々の深い感情を表現しています。
特に、「息ができない(I can't breathe)」というスローガンは、政府や各自治体が人々にマスク着用の強要をしたことで「息ができない苦しさ」とも重なっているわけです。そして、「黒人の命は大切だ」というスローガンは、「自分たちの命も大切だ」という強い気持ちと重なっています。
いずれにしても、ジョージ・フロイド氏の死は世界的に共有され、苦難の象徴となりました。今後、この抗議運動は経済的苦難が続く限り、さらに世界的に拡大し、やがてアジア諸国や日本でも始まる可能性があります。
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