米国の新型コロナ感染者、22州で増加傾向
(出典:2020年6月9日 CNN)
欧米諸国で発動された都市閉鎖(ロックダウン)というのは、一時的にコロナウイルス感染者数を減らすことができました。
しかし、閉鎖を解除した途端に感染拡大が再発し、新型コロナウイルス問題の最終解決である「集団免疫」へのプロセスを不必要に長引かせることになりかねません。
今後、局地的な集団クラスターによる感染拡大が何度も再発し、恐怖心を抱えている多くの人々は不要な外出や消費など経済の正常化に消極的になり、今まで以上の経済の悪化が長引く可能性があります。
アメリカでは、少し前まで「経済はV字型回復する」という報道を信じ込んでいた人々が、最近、経済が回復しないことを理解しつつあり、企業はリストラを本格化に開始し、V字回復を信じてネットの宣伝広告を打っていましたが、いよいよそれもやめています。
米抗議デモ拡大 暴徒化し破壊や略奪も NYは夜間外出禁止延長
(出典:2020年6月3日 NHK NEWS WEB)
結局、世界経済がさらに悪化するのはこれからが本格化する可能性があります。アメリカの同盟国にとって、都市閉鎖はトランプ政権から強制された愚策であるように気づいた人々が増えてきました。
新型コロナ専門家会議議事録作成せず 官房長官「適切に対応」
(出典:2020年5月29日 NHK NEWS WEB)
その同盟国の一つである日本では、実質的な都市閉鎖である「非常事態宣言」について検討した政府の専門家会議が議事録を意図的に残さないようにしていたことが問題となっています。とにかく、安倍政権は何でも隠しています。
閣僚のコロナ連絡会議、非公開に菅氏「資料に個人情報」
(出典:2020年6月3日 時事通信)
政府の専門家メンバーは、コロナウイルス自体の状況を検討する会議ではなく、安倍首相がトランプ大統領に耳打ちしてきて、仕方なくやらざるを得なくなったものと思われます。今後、自粛政策をどのように正当化してやっていくかを検討する会議をやり続けるしかないようです。
当然、統計データを改ざんしている安倍政権や政府の専門家会議メンバーが議事録を残すわけにはいかないわけです。「議事録がない」とメディアは騒いでいますが、彼らが欲しがっているのは議事要旨ではなく、発言者や発言内容も書かれたテープ起こしした発言録です。
議事要旨は、簡易版で議事録の一種なのですが、そもそも議事録とは何かを日本の記者たちは知らないようです。結局、何も知らない政治家や学者、記者たちが日本をリードしてきたとあっては、あと数年で全ての人材が入れ替わるようなことが起こるのは明らかです。
最近、SNSで誰かを批判したり、洗脳されたまま正義感だけで他者を責めている人間が増えています。しかし、これは「因果の報果」として巡り巡って自分に返ってくることになります。つまり、最終的に自分が責められてしまうわけです。
アメリカ失業保険の申請件数 4000万件超新型コロナウイルス
(出典:2020年5月29日 NHK NEWS WEB)
失業率が20%を超え、失業保険申請者が4000万人を超えたアメリカですが、もはやV字回復どころか、そのままL字か、あるいはさらに下落していくものと考えられます。そして、当分は元に戻ることはありません。
一方、アメリカより「まだマシ」な日本であっても、このまま何もしないのであれば、大地震や巨大台風、そして局地的な暴動や食料危機などが発生する可能性があります。
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