資本主義の新たな危機 乗り越える「成長の未来図」は
 (出典:2021年12月31日 日本経済新聞)
現代資本主義には2つの種類があり、一つ目は「産業資本主義」で製造業や鉱業、物流業などを中心に現在は飲食店や学習塾、英会話スクールなどのサービス業も含まれています。
原材料や人材を安く仕入れ、顧客に高く売って利益を得るのが目的です。18世紀後半から19世紀前半にイギリスで始まった産業革命の結果、現在のような仕組みになりました。
「未来世代」は視野にあるか ステークホルダー資本主義 隆盛
 (出典:2020年2月3日 日本経済新聞)
二つ目は「金融資本主義」で、19世紀から20世紀に生産が集積・集中して社会化し、株式会社という資本の形式が変化したものです。産業資本主義で成功した企業と銀行が癒着し、新しい資本形態ができました。
産業資本主義と同様、ある企業の株を安く買って、高く売ることで利益が得られる仕組みとなっています。どちらの資本主義であっても、結局、原材料や人材の価値を見極める能力を持つ人だけが成功するようになっています。
例えば、1尾100円で仕入れた鮮魚を加工し、飲食店などで1000円で売れば利益は9倍の9000円となるわけです。そして、それを100人に売れば9万円にすることもできます。こうして飲食店などは経営が続いているのであり、5年、10年と続けることである程度の資本を手にすることができるようになります。
その後、貯蓄したカネで不動産や株式、金(ゴールド)などに投資するというのがこの100年ほどの人生設計です。ところが、国内外や業界の情勢を先読みできない経営者や投資家は、資産を増やすことができません。
小さな失敗を恐れずに経験値を上げていき、短期・中期・長期それぞれの目標と目的を設定します。目標は数字を伴った目安であり、具体的な金額や期間をしっかり決めていくことが重要です。一方、目的は事業や投資を行う意味を明確にしておくことです。
「ザ・グレートリセット!デロイト流「新」経営術」
 (出典:DIAMOND online)
コロナ後の世界は、「善神」に仕えている組織と「悪神」に仕えている組織に分かれるようになり、次第にその結果が出始めるようになりつつあります。残念ながら、若い人たちは、何が善くて何が悪いのかまだ明白ではないため、失敗しながら経験を積み重ねるしかありません。
自分なりの社会実験をなるべく時間とカネをかけないで行い、一刻も早く資本主義の本質を見抜けるようになる必要があります。ところが、2024年には本格的に始まる「グレートリセット」で、これまでの仕組みが全てひっくり返される事態になることも考えられます。
つまり、「安く買って高く売る」という仕組みではなく、企業が日本国内だけで製品を生産したり、農家や漁師、エネルギー関連企業などが食糧やエネルギーの自給率を上げるために協力し合うという「民族資本主義」に仕組みが入れ替わるということです。
当然、輸出入で生計を立ててきた企業や個人は仕事を失うことになりますが、国内向けの市場に対応できるとは思えません。それでも外国とのつながりは残り、英語や外国語を学ぶ必要はあるかもしれません。
Bloomberg
 (出典:Bloomberg)
REUTERS
 (出典:REUTERS)
いずれにしても、経済や語学などの知識や経験は必ず何かの役に立つので、経験値を上げたいのであれば時間がある時に少しずつ経済についての報道記事を読んだり、英語に触れておくべきです。
産業や金融の情報に触れながら、近い将来、自分が国内で何ができるのかをイメージしておけば、「グレートリセット」を引き起こされても対応できるようになるはずです。日本経済新聞を購読して読んでもあまり意味はなく、日本語版のブルームバーグやロイターをお勧めします。
REUTERS
 (出典:ZeroHedge)
Russia Today
 (出典:Russia Today)
英語が理解できる人は英語版を読む習慣を身につけ、詳細を知りたいならオルタナティブ・メディアのZerohedgeを読んだり、ロシアメディアのRTなどを参考にするのが情報リテラシーを上げるための主流となっています。
なぜ新聞各社が購読料を減らしているのかと言えば、それは偽情報(ディスインフォメーション)があまりにも多いからです。このことをテレビ局にも言えることですが、NHKをはじめ民放が報道する内容はフェイクニュースだらけです。
要するに、世の中がどのような仕組みや構造で動いているのかを知ることができるようになれば、周囲にいる人たちの悪い影響を受けることはなくなるということです。今後、再びワクチン接種やマイナンバー登録などを強制してくる上司や同僚、家族に対応しなければならなくなります。
問題は、危険なワクチンを接種したことを反省していないことです。また、マイナンバーを登録して銀行預金と紐づけしたことを後悔していないことです。今度こそ、国外で何が起きているのかを確認し、日本への影響をイメージしておくことです。
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