「悲劇的な失敗の産物」 米国でバイデン氏辞任論も浮上
(出典:2021年8月28日 朝日新聞)
アフガニスタンでは、タリバン最高司令部が目指す国際協調の方針があるにもかかわらず、アフガン国内の混乱はこれからさらに拡大していく可能性があります。
20年間、何も学習してこなかったタリバンの戦闘員は、投降した政府軍の兵士や警察官の処刑、戦闘員の妻となる若い女性の差し出し要求、そして女性への激しい暴力など人権を蹂躙していくと思われます。
そのような状況の中、バイデン大統領が8月31日を持って米軍の完全撤退を終了させました。バイデン政権は、アフガンを見捨てたことでアメリカ国民から非難されており、欧州諸国や、台湾、そして日本などの同盟国からも信用を失う結果となりました。
バイデン政権は、30万人のアフガン政府軍が無抵抗のまま、タリバンに政権を奪われることを予想していなかったと報道されています。アフガン情勢については、アメリカ国務省や国防総省、そしてCIAやNSAなどの情報機関がそれぞれ情報を収集し、分析をしていました。
アフガン撤退完了、混乱の責任めぐり米当局者同士が非難の応酬
(出典:2021年9月2日 Yahooニュース)
アフガン政府軍は、30万人の兵士を抱えておきながら政権を奪われたことは、アメリカ国内の各省や情報機関の間でお互いに「責任をなすりつけている」状態です。
2001年3月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件後、米軍を中心とした多国籍軍はテロの首謀者と目されたビンラディンが率いるテロ組織アルカイダを撲滅するために、まずアフガンに侵攻してタリバン政権を崩壊させました。
その後、「傀儡政府」を樹立して民主主義と資本主義を中心とした国家を運営させようとしたわけです。約20年間も駐留していた米軍が撤退するということは、アメリカ政府はその後の責任を負わないと宣言したようなものです。
その結果、覇権国アメリカの国際的な信用は失われ、バイデン政権の犯した大きな判断ミスであるとする見方が一般的です。ところが、バイデン政権はアフガニスタンの混乱を正確に予想し、あえて意図的に混乱させた可能性もあります。
菅首相、コロナ対応で迷走 ワクチンと五輪の「賭け」に敗れ転落
(出典:2021年9月3日 毎日新聞)
一方、菅首相は自民党総裁選に立候補しないことを明らかにし、今月末の任期満了に伴い自民党総裁と首相を退任することになりました。
これまで、記者団の質疑には一切応じてこなかった菅首相は、「国民の皆さんの命と暮らしを守る。内閣総理大臣としての私の責務ですので…」と言い続けながら、国民からは責任を放棄したとみられています。
昨年、GoToトラベルを推し進めてきた菅首相は、今年1月に東京都と周辺3県の知事たちに押し切られる形で緊急事態宣言が出されました。この裏には、小池都知事による責任のなすりつけという側面もありました。
天皇ご一家皇居への引っ越し 今月6日から10日間の日程で
(出典:2021年9月3日 NHK NEWS WEB)
東証急騰、新政権に期待 一時2万9千円台付ける
(出典:2021年9月3日 共同通信)
バイデン大統領と同様、菅首相は誰かに責任をなすりつける共通点がありました。そのような状況の中、コロナ騒ぎがいつまでも終息しないので、いよいよ「夜明けを劇的に演出する」機会が訪れようとしています。
ただし、利権構造に関係している菅政権や各省の官僚たち、報道・金融機関、そして医療機関は断罪される必要があります。9月に入った途端、政治家や皇室にも大きな動きが出てきています。
世界に対して日本から広まっていくコロナからの復旧・復興には、救済を劇的に演出する必要があります。当然、菅首相もそのことを期待していましたが、日本の皇室や世界支配層は菅がバイデンには任せられないと判断したようです。
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