原因不明の〃肺炎〃カザフスタンで1700人超が死亡
(出典:2020年7月10日 テレ朝news)
中央アジアのカザフスタンで、新たに毒性の強い肺炎の蔓延が確認されています。果たしてこれは新型コロナウイルス(正式名称Covid-19)が突然変異したということなのでしょうか?
一方、日本でも東京都や大阪府を中心に新型コロナの感染者数が増え続けています。いつ感染拡大が収束に向かうのか、全く予想ができない状況にあるのが現状です。
新型コロナウイルス国内感染の状況
(出典:東洋経済Online)
最もウイルス感染者や死亡者数など、国内感染について詳しくまとめられているのが東洋経済オンラインのサイトです。東京都の実効再生産数は、7月19日時点で1.19人、PCR検査人数は累計137,338 人、検査陽性率は9,411人です。
5月22日、東京都の陽性率は0.8%まで下がりましたが、現在は1.5%前後と再び上昇しています。感染者数の増加の理由は、「PCR検査人数を増やしたから」「感染は拡大していない」との見解が政府や東京都から出ていますが、実態はそうではないのは明らかです。
なぜかと言えば、検査の陽性率が急激に上がっているからです。つまり、感染が拡大しているということです。再び感染の再拡大が始まった中、一人の人間がどれだけの人数に感染させる(集団クラスター)かを表す実効再生産数が増えていることをはっきりと示しています。
5月11日には0.5%まで陽性率が下落しましたが、7月4日には1.89%にまで増加し始めています。近況の7月13日時点では1.46%になっていますが、これからまた増加する可能性も十分にあります。
ちなみに、東京都で陽性率と実効再生産数が最も高く、感染が拡大のピークだった日は3月29日の陽性率は3.62%で、4月7日の実効再生産数は2.37人でした。このように、緊急事態宣言前の3月後半から4月の初旬が東京都における感染拡大のピークであったということです。
これから東京都は、このピークの時点まで感染者は増えるのか?また、どのくらい増える可能性があるのかを予測するために、東京都と類似した陽性率と実効再生産数の地域として、アメリカの「オレゴン州」があります。
Oregon coronavirus updates, July 19: 436 new COVID-19 cases, 3 new deaths
(出典:2020年7月19日 Statemen journal)
アメリカではそのほとんどの州で感染拡大が続いており、カリフォルニア州やテキサス州ほどではないものの、西海岸に位置するオレゴン州でも感染拡大は一定ペースで続いています。
東京都の陽性率が6.2%である中、オレゴン州も6.2%となっています。一方、東京都の実効再生産数が1.46人ですが、オレゴン州は1.68人と酷似していることがわかります。ちなみに、オレゴン州の一日の感染者数は7月19日の最新データで436人です。
東京都の人口は約1400万人ですが、オレゴン州は419万人しかいません。両者の人口密度も全く違うので簡単に比較することはできません。
しかし、PCR検査での感染者数の割合である陽性率と、一人の人間が感染を拡大させる人数を表す実効再生産数がこれほど似ているということは、東京都とオレゴン州では感染拡大が似たようなペースで進んでいる可能性があります。
COVID-19 United States case by country Johns Hopkins University
(出典:Johns Hopkins University)
つまり、東京都で毎日の感染者数が400人を突破するのは時間の問題であるということです。実は、毎日の感染者数というのは、いくらでも政府や都がデータ改ざんすることができます。
減少したように見える時もあり、増減を繰り返しながら、結局、オレゴン州と同じレベルの400人の水準まで増大する可能性もあるというわけです。
コロナ「第二波到来」で、「Go To キャンペーン」は延期が正解
(出典:2020年7月20日 現代ビジネス)
特に、7月23日から始まる「GoToトラベルキャンペーン」からは、東京から日本各地の観光地に多くの人が訪れます。二週間後の8月上旬に一日の感染者数が400人を越えていれば、感染は全国に拡大していることになります。
そして、お盆にあたる8月中旬にも立て続けに日本各地で民族大移動が始まり、9月上旬にはとんでもない感染者数になっていることになります。
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