中国中小銀行に不安 地銀で取り付け騒ぎ、農村銀行破綻
(出典:2022年9月21日 日本経済新聞)
1ドル=140円台の円安で、自国通貨の価値が減っていることに気づいた人たちが最初に行動することは、預金を引き出して銀行や証券会社などで米ドルを購入することです。
その他、米国債や米国株、さらにユーロやポンドを購入したり、金地金(ゴールド)や貴金属を買おうと専門店に押し寄せる傾向があります。しかし、2022年後半から動いたとしても儲かるのは最初だけです。
そもそも、多くの人たちが一斉に預金から現金を引き出そうとすると「取り付け騒ぎ」が起こり、政府はそれを察知して銀行を閉鎖して「預金封鎖(Bank Holiday)」を実施します。あるいは、その前に政府や銀行が「引き出し制限」や「引き出し拒否」をすることもあります。
中国の銀行で起きた事例を考えると、一度始まってしまうと誰にも止められなくなるわけです。なぜかと言えば、不安に思った預金者がパニックとなり、一斉にATMや窓口などで預金を引き出しに走ろうとするからです。
しかし、テレビや新聞でニュースになって銀行に急いだところでもう間に合いません。幸い、日本では「ペイオフ制度」という法律があり、1つの銀行で「1000万円まで国が補償」しています。中国のように没収されることはないと思います。
「問題見えながら対処せず」 デフォルト状態のスリランカ―アジア経済研究所・荒井氏
(出典:2022年6月11日 時事通信)
この2年半の政府や日銀、各銀行の動きを見ていると、預金封鎖(預金の引き出し制限)ができるようには見えません。政府や日銀がそんなことをすれば、日本円の国際的な信用が失われてゆっくりと通貨の価値が下がり続け、最終的にはベネズエラやスリランカのようになります。
日本では、ジンバブエのように中央銀行が印刷していた通貨の信用がなくなり、本当に紙クズにはならない理由があります。それは、日本に住んでいる会社経営者や個人が国内だけで紙幣を回しているからです。
もしアメリカや米ドルの異変が起きた場合、1ドル=140円台から一気に100円台の円高に向かう可能性もあり、日本を絶望ししている日本人は「自分が間違っていた」、と反省することになります。ところが、反省しないのが現代の日本人です。
日本人が持っていたはずの「正直さ」の美徳はもう戻らないのか
(出典:2022年9月17日 Yahooニュース)
私自身、今年に入ってワクチン接種者とは完全に会話がかみ合わなくなりました。コミュニケーションが成立しないだけでなく、接点すらなくなりつつあります。ご近所さんやコンビニやスーパーで店員と挨拶するだけで、どうしても腹を割って話す気にはなれません。
私たちAtlasは、コロナ前から世の中が二分化していることに気づいていましたが、3年たって明らかに二極化したように思います。つまり、日本に未来がないのではなく、一部の日本人に未来がないだけのことです。
そんなに日本を絶望しているのなら、タイやマレーシアなどに移住する選択肢もあります。ただし、マレーシアのビザを取得するには100万ドル(1億4000万円)以上の投資(見せ金)が必要であり、日本人富裕層はすでに移住済みです。
海外移住しなくても外国の通貨を日本で購入できますが、これから外貨を購入することはお奨めできません。さらに、家庭菜園や貸農地で野菜を栽培することは日本では合っていないように感じます。
私も、4月から札幌郊外の貸農地で野菜を育ててきましたが、肥料なしで野菜を大きくすることは至難の業だと実感しました。さらに、水やりなど手間がかかるのでスキルを持つ人たちにしか対応できません。
パウエル議長、さらなる「痛み」への覚悟促す-積極利上げ継続へ
(出典:2022年9月22日 Bloomberg)
いずれにしても、本日始まったFOMC会議で円安がさらに進むのか、それとも反転するのかが決まってきます。だから、日本に絶望するのではなく、日本の未来をどうするのかひとり一人が考える必要があります。
そもそも、自民党政権であるうちは政治が安定することはなく、経済も外国人投資家頼みになっていくしかありません。すでに海外に住んでいる日本人は、日本に希望が持てるようになったら是非帰ってきてください。
日本に住んでいる日本人は、マスメディアの報道に騙されることなく、住んでいる地域で自分の使命や役割を必ず見つけてください。文句や言い訳を言っていても始まらないので、まずは動き出すことからです。
|