この時代に生きる私たち日本人の矛盾として感じることは、テクノロジーによって便利にはなりましたが、むしろ時間は前よりも少なくなり、気が短い人間が増えたことです。また、インターネットによって情報は増えましたが、かえって視野は狭くなっています。
スマートフォンで情報は簡単に手に入りますが、逆に人と人とのコミュニケーションは減っています。むしろ利益を追求することに没頭していることで 人間関係はますます希薄化しています。医療の進歩により薬の種類は増えましたが むしろ健康状態は悪くなっています。
結局、レジャーの種類は増えても楽しみは少なく、たくさんの食べ物に恵まれても栄養は少なく、共稼ぎで夫婦が働いても離婚は増える一方で、建築素材は良くなっても家庭は崩壊したままです。
さらに、クレジットカードやATMなどで簡単にお金を使えるようになりましたが、案外得る物は少なく、商品やサービスはたくさん買えますが、かえって楽しみ自体は少なくなっています。つまり、知識は増えましたが、むしろ自分で決断することは少なくなりました。
テレビや新聞では評論家や専門家が大勢いますが、かえって問題は増える一方です。ブログやSNSでたくさん文章を書いていますが、何も学ぼうとうはしていないようです。
このように、今の日本は「来るべきところまで来てしまった」というのが現状です。特に、海外から帰国したばかりの方は、どこにいたとしても違和感を感じているようです。もはや日本文化などはなく、全てが欧米文化に染められつつあります。
アニメやマンガを見ても、登場人物の多くが異常に手足の長い欧米人のようです。実際に、街を歩けば訪日外国人観光客だらけになり、日本人以上に商品やサービスを買い漁っています。すでに多くの日本人は蚊帳の外に置かれているわけです。
さて、「人」であれば「直感」というものがあります。動物にも鋭い直感はありますが、不思議なもので地震や台風など自然災害が発生する直前には安全な場所に逃げるという本能が備わっています。
不思議なことに、逃げて怒られるのは「人間」だけです。他の動物たちは本能で逃げなければ生き残ることはできません。なのにどうして人間だけは逃げてはいけないのでしょうか?
人ではない「人間」だけが欲に目がくらんで、お互いに肩書や収入などでどちらが上かどうかと、競い合っています。明らかに自然からのメッセージには一切目を向けず、今日もどこかで贅沢に暮らしています。
「災害は忘れた頃にやって来る。」そう、災害というのは、意識していない時こそ起こりやすいものです。そして、誰にも等しく災害は襲いかかってきます。ただし、だからといっていつも不安に思いながら暮らす必要もないわけです。
なぜなら、それには何事もバランスが必要であって、不安に思い過ぎても楽観視しし過ぎてもいけないからです。
しかし、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という考え方が世の中に蔓延していることは見過ごすことができません。2020年に開催予定の東京オリンピックは、その最たるものです。「日本国民を苦しめてでも利権を得られれば良い」という政治家や官僚、そして一部の大企業の姿が浮かび上がりつつあります。
彼らは、国民をボランティア要員として無償でコキ使おうとしています。正に利権による「今だけ、カネだけ、自分だけ」という祭典が、東京オリンピックの本当の正体です。いつものように、表向きの豪華さだけに目を向けてると何も見えてくることはありません。
日銀によるゼロ金利政策と日本国債の買い占めが何年も続き、日本の民間銀行は利益を得られる投資先が国内になくなり、米国債のうちの特に安全なものを大量に買ってきました。今、アメリカ市場で起こっていることは米国債の破綻です。安倍政権は、一体どのように株価暴落と急激な円高に立ち向かうつもりなのでしょうか?
いよいよ日本が追い込まれています。もう長くはないでしょう。今年2019年は、これまでの大きな揺り戻しが来るように思います。私自身、不思議なことにこの年末年始はその想いが頭から消えない祝日となりました。最後に、直感でわかる方はすぐにでも準備をすべきです。
|